バルセロナに所属するポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキがワールドカップでウクライナカラーのキャプテンマークを着用することになるようだ。

■ウクライナを支持

 9月20日、レバンドフスキは母国ポーランドの首都・ワルシャワである人物に面会。その相手とは、過去、ACミランやチェルシー、ディナモ・キーウでプレーし、「ウクライナの矢」の愛称で知られる元ウクライナ代表の英雄・アンドリー・シェフチェンコ氏だった。

 英『Laureus Sport』公式インスタグラムとYouTubeチャンネルで、その様子が公開されている。そこでシェフチェンコ氏からレバンドフスキに、ウクライナカラーのキャプテンバンドが託された。シェフチェンコ氏は、

「私がウクライナ代表のキャプテンを務めていた時、このキャプテンマークは私の全てだった。イタリアやイングランドでプレーしていた時も、ウクライナと繋がっていた」と話し、「私はレバンドフスキのサポート、声、私の国をサポートし平和を強調してくれたプラットフォームに感謝し、このキャプテンマークを彼に贈りたい」と話した。

 レバンドフスキは、ロシアのウクライナ侵攻に対し声明を発表し、バイエルン・ミュンヘン時代はウクライナカラーのキャプテンマークを巻いてプレー。さらに、カタールワールドカップ欧州予選プレーオフではロシア代表と対戦する予定だったが、試合拒否を訴えていた。

 その経緯から、今回の対談とウクライナカラーのキャプテンマーク受け渡しにつながっている。

■メキシコ、サウジ、アルゼンチンと対戦へ

 レバンドフスキのエースとしての活躍に期待がかかるポーランドは、W杯本大会でメキシコ代表、サウジアラビア代表、アルゼンチン代表と同組のグループCに入った。パリ・サンジェルマン(PSG)のリオネル・メッシ擁するアルゼンチン代表との新旧バルセロナエース対決にも注目が集まる。

 レバンドフスキはエースとして、そしてキャプテンとして母国を背負い、さらにウクライナカラーのキャプテンマークを巻いてW杯でプレーすることになる。果たして、レバンドフスキはポーランドを決勝トーナメントに導くことができるだろうか。