カタール・ワールドカップ（Ｗ杯）に向けて日本代表は、キリンチャレンジカップ２０２２でアメリカ代表、エクアドル代表との対戦を控えている。まず最初に戦うのはアメリカだ。
　ドイツの地で日本時間９月２３日、２１時２５分から行われる試合でのスタメンとフォーメーションを予想する。

■ＧＫ、ＤＦ陣と中盤は？

　これまでの森保ジャパンを見る限り、フォーメーションは４－３－３と予想される。ただ、試合中にも４－２－３－１と切り替える場面がしばしば見られるため、最初から４－２－３－１となる可能性も十分に考えられる。

　ＧＫは正守護神の権田修一だ。これまで見せてきた安定感ある守備や、終了間際での勇気ある飛び出しからのキャッチを期待したい。

　右ＳＢには久しぶりの招集となった酒井宏樹。負傷から復帰して浦和レッズでもスタメン出場しており、コンディションは徐々に整っている。ＣＢには吉田麻也と冨安健洋。そして左ＳＢにはハダースフィールドで充実した日々を送る中山雄太を予想した。

　３センターのうち、アンカーは遠藤航。４－２－３－１でも４－３－３でも、現在のサムライブルーには欠かせない存在だ。右ＩＨには新天地スポルティングで躍動する守田英正。左ＩＨにはフランクフルトで得点を量産している鎌田大地を予想した。

　トップ下タイプの鎌田をＩＨに置くことで、これまで日本が試合中に何度かやっていたように、４－３－３と４－２－３－１の行き来が可能になる。

■３トップのメンツは？

　右ＷＧには伊東純也。リーグ・アンで７試合２アシストと結果を残している快速ドリブラーは、今回のアメリカ戦でも得点へのキーマンになるはずだ。

　左ＷＧには三笘薫。ブライトンではベンチスタートが続いているが、その中でも着実に爪痕を残しており、森保監督に絶大な信頼を置かれていることからも、アメリカ戦での先発起用が予想される。モナコで不調が続く南野拓実は、先発から外れる可能性が高い。

　一方で、所属クラブにて左サイドで起用されている鎌田や久保建英をこのポジションで先発起用する可能性も十分に考えられる。その場合には三笘を途中投入することで、先日の６月シリーズで見られたように５－２－３（５－４－１）へのシステム変更を実行し、ブライトンでＷＢを務めることもある三笘を左ＷＢに置くかもしれない。カタールＷ杯本番を想定して、より実戦的なプランニングが見られるか注目だ。

　そしてＣＦには古橋亨梧が入ると予想。先の６月シリーズでは４試合のうち、２試合で浅野拓磨、１試合で古橋、残り１試合で上田綺世がスタメンを務めていた。

　しかし今回、浅野は負傷により招集外。また、所属クラブでまだ本領を発揮できていない上田をスタメン起用することはやや考えづらい。Ｅ－１選手権では結果を残したものの、Ｊ１リーグではここ最近得点を量産できていない町野修斗も、スタメンは厳しいかもしれない。

　となると、セルティックでゴールを量産している古橋もしくは前田大然が先発起用されるはず。このうち、よりＣＦに特化した古橋をスタメンで使うはずだ。不安要素としては、レンジャーズ戦での肩の負傷の影響となるが、果たしてどうなるか。

　強豪・アメリカを相手にワールドカップ本番前の熱い一戦を控える日本代表。その行方を注視したい。