大会11日目は、グループCとグループDのグループリーグ第3戦が開催される。

 日本時間24時キックオフ予定となっているグループDの2試合は、すでにベスト16進出を決めているフランス(勝点6)がチュニジア(勝点1)と対戦。ドロー以上の結果を残せば、首位での勝ち上がりが決まる。

 大幅なターンオーバーを採用するのか、それとも試合のリズムを保つため、そして1位通過を果たすために必要最小限のスタメン入れ替えに留めるのか。まずは、ディディエ・デシャン監督の起用法に注目だ。

 より激戦が予想されるのは、もうひとつのオーストラリア(勝点3)対デンマーク(勝点1)。両国ともに敗退の可能性を秘めているからだ。昨年のEURO4強のデンマークは勝点3の確保なしには次のステージに進めない文字通り背水の陣。勝利で文句なしのオーストラリアは、ドイツ大会以来16年ぶり二度目となる16強に名乗りを上げられるか。

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 グループCはサウジアラビア(勝点3)とメキシコ(勝点1)が激突。勝利で自力突破という可能性を残すのはサウジの方で、メキシコは勝っても他会場の結果次第となる。

 その他会場で同時刻キックオフ(日本時間28時)のポーランド(勝点4)とアルゼンチン(勝点3)の一戦は、ここまでのカタールW杯における屈指の注目カードだろう。それぞれ大黒柱にして国民的英雄のロベルト・レバンドフスキ、リオネル・メッシのエース対決は両国のファンならずとも見逃せない。

 ポーランドはMFピオトル・ジエリンスキ、アルゼンチンはMFエンゾ・フェルナンデスなど大エースの脇を固めるタレントも多士済々。ただ、母国の命運を左右する大一番で結果を残してきたのが、レバンドフスキ、メッシというスーパークラックなのだ。

 メッシに関しては、事前に「今大会が最後のW杯になる可能性」を口にしている。ポーランド戦で敗れた瞬間にグループリーグ敗退が確定するため、稀代のレフティは並々ならぬ思いを胸にこの一戦に臨むだろう。

 一方のレバンドフスキも期するところがあるのではないか。ポーランドを36年ぶりのベスト16進出に導くというその思いと、2021年のバロンドール選考でメッシの前に涙を飲んだ悔しさを忘れていないはずだからだ。第2戦で待望のW杯初ゴールを挙げた円熟のストライカーが、崖っぷちに追い込まれた優勝候補に牙を剥く。

【大会11日目】11月30日(月)に行なわれる試合
※対戦カード/キックオフ(日本時間)/放送予定
オーストラリア対デンマーク(D組3節)/24時/ABEMA独占
チュニジア対フランス(D組3節)/24時/ABEMA独占
サウジアラビア対メキシコ(C組3節)/28時/ABEMA独占
ポーランド対アルゼンチン(C組3節)/28時/ABEMA独占

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部