ことし11月20日に開幕する「FIFA ワールドカップ カタール 2022」。日本代表選手たちの素顔に迫る番組『サッカー日本代表独占インタビュー THE VOICE』(9月21日放送)において、森保一監督が、ワールドカップへかける想いを激白。因縁の地での戦いについて語った。インタビュアーは現役時代共に日本代表で戦った先輩、福田正博氏が務めた。
【映像】「ドーハの悲劇」を「カタールの歓喜」に変える!
日本代表はかつて、1993年10月にカタールの首都ドーハで開催された1994年アメリカW杯のアジア最終予選のイラク戦で、試合終了間際に同点ゴールを許してしまい、初のW杯出場を逃した。この出来事は「ドーハの悲劇」として語り継がれており、森保監督、福田氏とも悲劇の当事者だ。森保監督は再び因縁の場所で戦うことになる。
福田氏は「いままで聞いたことなかったけど、あの当時ドーハでいろいろあったけれども、森保はドーハのことをどうとらえている?」と直球質問。これに森保監督は「一言で言うと『自分を強くしてくれた経験ができた場所』だと思ってます」と回答した。
理由については「夢を追いかけて、夢をつかみかけて、本当に指の間から夢が零れ落ちるという。悔しいとかじゃなくて悲しくてもう……というぐらいの経験をした。でもサッカーをしている限りでは『これ以上の悲しい思いをすることはないだろうな』と思えた経験だったので、そこから自分が強くなれた」と語った。
「……なんで行けなかったのかね」という福田氏の問いかけには「経験じゃないですか(笑)」と応じた。
すると福田氏は「ちょっと因縁めいたところがあるじゃない? そのことについてはどう思っている? 俺は勝手に、俺たちのあのときの思いを晴らしてもらいたいって、勝手に思っちゃってる。プレッシャーかけちゃいけないんだけど。だから全部背負って戦ってもらいたいぐらい」と熱い思いをぶつけた。
森保監督は「よく『カタールの悲劇』と言われるじゃないですか。『カタールの歓喜』に変えたい」と闘志を燃やすと「福田さんとドーハ組の思いを背負って戦ってきます! 結果を出します」と明言した。
番組にちなみ「ラストボイス」を求めると、森保監督は「勇敢に戦う」と綴り「カタールワールドカップ、勇敢に戦ってきます」と力強く語った。