現地時間9月23日、ドイツ・デュッセルドルフアレーナで日本代表と対峙したアメリカ代表は0-2で敗戦。来たるカタール・ワールドカップに向けて、強化マッチは残り2試合となった同代表にとって貴重な実戦の場であったが、“成果”を見せられなかったことに失望の声も上がっている。
米スポーツチャンネル『ESPN』は「“タリスマン”を欠いたアメリカ代表は日本に惨敗した」と辛口で伝えた。この“タリスマン(お守り)”というのは、プレミアリーグのチェルシーに所属するクリスティアン・プリシックを指す。今回の代表チームに参加していたものの、試合の準備段階で負傷が明らかになり、直前でベンチ外となった。
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「残念な結果だ。カタール・ワールドカップに向かうウォームアップ試合のうち1試合は、日本に0-2で敗れた。準備のスタートは最悪なものになったと言えるだろう。チェルシーのプリシックが練習中に負傷したことがキックオフ直前に発表されたため、グレッグ・バーホルター監督は“タリスマン”を欠き、多くの課題を残した。アーセナルのGKマット・ターナーはただ1人、日本がリードを広げるのを防ぐために何度もピンチを掻い潜る必要があった」
同局のジェフ・カージー記者も「アメリカは日本のプレスに耐えることができなかった。すべてに反応するのが遅く、時には臆病なプレーをし、どの選手もボールウォッチャーを免れることができなかった。神経質になっていたかもしれないし、ワールドカップが迫っているから、セーフティなプレーを選んだ結果なのかも? だが、それはないだろう」と嘆き節だ。
両軍通じてのベストプレーヤーには鎌田大地を選出。寸評では「選ぶべきプレーヤーが何人もいた。遠藤航は中盤を統率し、酒井宏樹と中山雄太のサイドバックコンビは始終落ち着いていた。そのなかでも鎌田はゴールをきっちり決め、効果的なビルドアップにも関与していた」と称えている。
一方、ワーストプレーヤーには、アメリカ代表のウェストン・マッケニーの名が挙がった。「鎌田のゴールにつながる場面できっかけとなったこと、さらにパス成功率はわずかに69.2%だったことが他よりも悪さを際立たせていた」と評している。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部