ACミランに所属するFWオリヴィエ・ジルーが、フランス代表で史上最年長ゴールを記録した。

■ジルーが全得点に関与して勝利に貢献

 フランス代表は9月22日、UEFAネーションズリーグ(UNL)のグループA・グループ1第5節でオーストリアと対戦。カリム・ベンゼマが不在の中、ジルーはCFとしてスタメン入りしていた。

 試合は0-0で折り返すと、56分に得点が生まれる。まずはジルーがハーフライン付近で相手のパスをインターセプト。左隣を走るキリアン・ムバッペにパスを送った。ボールを持ったムバッペはハーフスペースを縦に運び、ファイナルサードでカットイン。相手DF陣を置き去りにし、強烈なシュートを突き刺した。

 先行したフランスは65分に追加点。右サイドでボールを持ったアントワーヌ・グリーズマンがフワっとしたクロスを上げると、エリア中央でジルーが合わせる。SNSで「100点のヘディング」と称賛された打点の高いヘディングシュートを叩き込み、リードを広げた。

 結局この2得点を守り切ったフランスが2-0で勝利。ここまで4試合で2分け2敗とすでにグループリーグ敗退は決まっていたが、この白星によって3位に浮上。グループAからの降格を避けるべく、9月25日にはデンマークと戦う。

■最年長記録を更新

 ジルーはこの試合の得点により、フランス代表での史上最年長――35歳と357日でのゴールを記録した。さらに通算49得点としており、ティエリ・アンリ氏が保持している最多得点「51」まであと2ゴールにも迫っている。

 また、今季ミランでは絶好調。セリエA7試合で4ゴール1アシストをマークしており、円熟味を増している。

 このまま高パフォーマンスを維持して、カタールW杯ではCFのレギュラーを勝ち取れるか。9月30日には36歳を迎えるジルーの挑戦は続く。