サッカー日本代表の森保一監督は今年11月にFIFAワールドカップ・カタール大会を控える中、23日のキリンチャレンジカップ・アメリカ戦で今までとはやや異なる選手起用を実施。前線1トップではセルティック所属の日本代表FW古橋亨梧(27)ではなくFW前田大然(24)をスタメンに抜てきしたが、この起用法がイギリス国内では驚きをもって受け止められているようだ。
森保一監督はFIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選で、前線1トップでヴィッセル神戸所属FW大迫勇也(32)やVfLボーフム所属FW浅野拓磨(27)を先発起用。ただ両選手ともコンディション不良等により、今月のキリンチャレンジカップ2試合ではメンバー外となっている。
指揮官はアメリカ戦で「4-2-3-1」のシステムを試すとともに、前田大然を前線1トップのポジションで先発起用。ただツイッター上では古橋亨梧を再びベンチスタートとした森保采配に否定的な声が上がっていた。
すると英紙『デイリーレコード』は「アメリカ戦で古橋亨梧よりも前田大然が優先された」と森保一監督の起用法に言及。
「古橋亨梧に出場機会がなかったことは驚きだ。前田大然はアンジェ・ポステコグルー監督のもとでウインガーとして起用されていた。しかし、この試合では意外なことに古橋亨梧がベンチスタートとなり、前田大然が1トップで起用されたのだ」と綴っている。
また森保一監督は試合後に「代表でのメンバー争いは、カタールW杯に向けてだけではなく常に起こっていること。それだけ良い選手が多いということを前向きに捉えています」と発言。
『デイリーレコード』はこのコメントを紹介するとともに「森保一監督はアメリカ戦で出番のなかった選手たちに、ワールドカップのメンバー入りをアピールするよう挑戦状を突き付けた」とし、セルティックの絶対的ストライカーである古橋亨梧もアピールが必要との見解を示した。
なお日本代表は27日にエクアドルと対戦するほか、カタールW杯直前の11月17日にはカナダとの一戦を控えている。古橋亨梧としては日本代表でレギュラーに定着していないだけに、W杯本大会までに圧倒的なパフォーマンスを披露して序列を上げたいところだ。