右利きだがチームでは3バックの左でプレイする

24日、日本サッカー協会から冨安健洋の代表途中離脱が発表された。クラブ事情のためと理由付けされており、アーセナルでの今後の活動に支障が出ないためだと予想できる。アメリカ戦では先発フル出場しており、センターバックに右サイドバックと躍動している。パフォーマンスは素晴らしく、間違いなく彼がCBの1番手だ。

冨安が離脱したことで、エクアドル戦では誰がCBに入るのか。アメリカ戦の傾向からすれば左に伊藤洋輝、右に吉田麻也だが、伊藤は左サイドバック起用で見たい。アメリカ戦は中山雄太がこのポジションを務めたが、ビルドアップでの貢献度や攻撃参加など物足りない点が多く、とくにビルドアップではプレッシングの取りどころにされていた。ある程度の強豪国であれば守備時のハイプレスは用意されており、おそらくエクアドル戦でもねらい目にされてしまう。

CBは起用されればフル代表デビューとなる瀬古歩夢を吉田の相方として期待したい。所属クラブのグラスホッパーでは3バックの左や中盤として使われるなどユーティリティ性が高く、リーグ戦での出場数は8だ。川辺駿と共に躍動しており、チームの勝利に貢献している。

瀬古は右利きの選手だが、左足でも高精度のフィードを供給することができる。両利きとして知られており、同じく両足で精度の高いパスを出せる冨安の代役は務められる。問題は連携面だが、今後のことを考えれば瀬古のプレイタイムを増やし、冨安、板倉滉、谷口彰悟らに続く頼れるCBとして頭数に入れたい。

アメリカ戦では右の大外に原口元気を投入し、5バック化を試していた森保ジャパン。守備を重視したい場面では欲しいオプションであり、そうなるとCBの頭数は必要になる。谷口はアジア最終予選、6月の4連戦である程度起用されており、エクアドル戦は瀬古のお披露目となるか。