ポストプレイ精度の高さは武器になる

現在オランダ代表を指揮するルイ・ファン・ハールは同国を代表する名将ではあるが、珍しい人選をするタイプの指揮官でもある。思い切って若手を抜擢することもあり、独特な哲学の持ち主だ。

ファン・ハールがオランダ代表監督に再登板したのは昨年8月のことだが、今年に入ってから不思議な人選として話題を呼んできたのがFWフィンセント・ヤンセンの招集だ。

昨季メキシコのモンテレイでプレイしていたヤンセンは2017年10月のスウェーデン戦より代表を離れていた選手で、5大リーグで結果を残していたわけでもない。しかしファン・ハールはモンテレイにいたヤンセン招集を決意し、この判断も実に変わっていると注目を集めた。

しかし、名将の目に狂いはなかったのかもしれない。今夏にベルギーのアントワープへ移籍したヤンセンは開幕9試合で6ゴールと好調を維持し、代表の方では6月のネーションズリーグ・ウェールズ戦、今月22日のポーランド戦でアシストを記録。前線でボールを収めることができ、ポーランド戦ではFWステーフェン・ベルフワインのゴールをポストプレイから見事にアシストしてみせた。

オランダのエースはメンフィス・デパイだが、デパイはバルセロナで出番が限られている。またデパイやベルフワインは純粋なセンターフォワードというわけではなく、前線のターゲットマンとしてヤンセンは面白い選択肢となるだろう。

オランダ『Soccernews』のアンケートでも、実に82%のファンがヤンセンは戦力になると答えている。モンテレイにいたヤンセンを5年ぶりに招集した時はオランダのサポーターも驚いただろうが、ファン・ハールはその特長を見抜いていたということだろうか。カタール大会へヤンセンは早くもサポーターのハートを掴みつつある。