韓国代表FWソン・フンミンが直接FKで母国を救う同点ゴールを決めた。現地実況も熱狂の圧巻のゴールが話題となった。

■直接FK

 国際親善試合、韓国代表対コスタリカ代表が9月23日に行われた。ホームの韓国は日本とワールドカップで同組となったコスタリカ相手に2−2のドローで試合を終えている。

 韓国ではソンを始め、ウォルバーハンプトンFWファン・ヒチャンやオリンピアコスFWファン・ウィジョ、フライブルクMFチョン・ウヨンなどの海外組が先発メンバーに。一方、コスタリカではジョエル・キャンベルや18歳のジュイソン・ベネットらがスタメンに名を連ねた。

 ファン・ヒチャンのゴールで先制した韓国だったが、コスタリカの18歳新鋭MFベネットに2ゴールを決められて逆転を許してしまう。敗戦濃厚かと思われた80分、コスタリカGKエステバン・アルバラードがエリア外のハンドで痛恨の一発レッドで退場となる。

 そしてこれで得たFKのキッカーはエースのソンだ。ペナルティエリア外の左寄りの絶妙な位置から右足で蹴ると、ボールはゴール右上の隅に吸い込まれた。まさに神コースのシュートはGKもノーチャンスの一撃だった。

 大韓サッカー協会(KFA)の公式ツイッターがこのゴール動画を投稿。現地実況もソンのゴールが決まった瞬間に大興奮だった。ツイッター上では「半端ねぇ〜」や「ソン・フンミンの止められない一撃。好きだ」、「なんてゴラッソなんだ」などのコメントが寄せられている。

■コスタリカにドロー

 試合はこのまま終了し、2−2のドローに。韓国のエースが母国を救った一撃だった。韓国は親善試合ではあるが、日本とW杯本戦で同組となっているコスタリカ相手にドロー。コスタリカも仮想「日本」という位置付けのこの試合で、痛恨のドローとなってしまった。

 エースの一撃で9月シリーズの代表戦初戦での敗戦を逃れた韓国は、9月27日にカメルーン代表と対戦する。W杯で同組のガーナ代表を想定しての一戦であるが、果たして韓国は勝利を収めることができるだろうか。