カタール・ワールドカップの開幕まで2か月を切ったなか、各国代表は最終調整に入っている。日本代表は9月23日にドイツのデュッセルドルフで開催されたキリンチャレンジカップ2022でアメリカ代表と対戦し、2-0の快勝を収めた。

 そんななか、アラブ首長国連邦(UAE)が発行する日刊紙『The National』は、カタールW杯での森保ジャパンを展望する特集を25日付けで掲載。「決勝トーナメント進出への厳しい試練が立ちはだかるだろう」と評した。

「ドイツ、スペインと同じグループに入ったサムライブルーは、カタールでは本気ですべてをやり遂げなければならない。2018年のロシア・ワールドカップでは、日本はフェアプレールールの恩恵を受け、イエローカードの枚数が少なく、勝点、得失点差が同じセネガルを抑えグループステージを突破した。今回も同じように決勝トーナメントに進出するには、再びサプライズが必要だろう」

 そして「森保一監督が率いるチームは、その可能性を大いに秘めている」とも綴っている。
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「彼らはアジア最終予選で、大事な場面で力を発揮できることを示した。最初の3試合で2敗し、追い詰められた後の6連勝で出場権を手にした。最終試合は引き分けて2位となった。彼らの戦い方は一貫して後方の守りを固め、攻撃的なウイングのプレーで素早いカウンター攻撃を見せること。そのキーマンとなるのは、伊東純也だ」

 その伊東については、「ベルギーのヘンクから、フランスのスタッド・ドゥ・ランスに移籍し、今や日本で最も違いを見せるプレーヤーである。有名な南野拓実よりも数字を残している」と称賛した。そのほか、要注目の選手としては、「最終予選のオーストラリア戦でゴールを決めた三笘薫」と、「ドイツでプレーする田中碧」を挙げた。

 カタールW杯のグループステージで、日本は11月23日にドイツ、27日にコスタリカ、そして12月1日にスペインと対戦する。果たして同メディアが注目するような“サプライズ”を起こせるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部