明治安田生命J2リーグ・アルビレックス新潟所属のDFトーマス・デン(25)は今月、オーストラリア代表メンバーに選出。25日の国際親善試合・ニュージーランド戦で好パフォーマンスを発揮したこともあり、FIFAワールドカップ・カタール大会の代表メンバー入りがほぼ確実となっているようだ。26日、米メディア『FOX』オーストラリア版が伝えている。

 トーマス・デンは昨年、U24オーストラリア代表のキャプテンとして東京五輪でプレー。ただコンディション不良に悩まされると、カタールW杯アジア最終予選では一度もピッチに立つことがなく、今年6月のアジアプレーオフ・UAE戦や大陸間プレーオフ・ペルー戦でもメンバー外となっていた。

 しかし先月中旬にJ2リーグ公式戦で復帰すると、その後はほぼ全試合でフル出場。状態面の良さをアピールすると、東京五輪以来となるオーストラリア代表メンバー入りを果たしていた。

 そんなトーマス・デンは22日にオーストラリア国内開催のニュージーランド戦で出番がなかったものの、25日に敵地で行われたニュージーランド戦ではフル出場。無失点での勝利に大きく貢献していた。

 『FOX』は25日のニュージーランド戦に出場したオーストラリア代表選手の採点を実施。「20年以上ぶりとなるニュージーランド国内での試合開催ということもあり、代表デビューを果たした選手も多く、何人かはセンセーショナルな活躍でその名を轟かせた」と記している。

 そしてトーマス・デンについて「前半にフィジカル面で劣勢に立たされたとはいえ、素晴らしいプレー強度を発揮した。特に前半30分には巨漢で危険な存在であるクリス・ウッド(ニューカッスル・ユナイテッド所属)とバトルを繰り広げた」

 「後半にはセンセーショナルなパフォーマンスを披露。カタール行きの切符を手にするだろう」と綴り、カタールW杯メンバー入りに値する選手であると評価している。

 なおアジアサッカー連盟(AFC)の特集記事によると、オーストラリア代表のグラハム・アーノルド監督は「4日間で2試合を行う今回の代表活動は、カタールW杯メンバーに食い込む可能性のある新しい選手を連れて来る絶好の機会だ」と語っていたとのこと。

 「カタールW杯本大会に出場するAFC加盟6カ国の中で、オーストラリアのグラハム・アーノルドほど多くの新たな選手を代表メンバーに加えた監督はいない。W杯プレーオフを勝ち抜いたとはいえ、アーノルド監督はチームに新しい血を注ぎ込むことを強く望んでいる」と見解を述べている。