現地時間9月25日、UEFAネイションズリーグのリーグAグループ1の最終節で、フランス代表はデンマーク代表と対戦し、0-2で敗れた。

 フランス代表はキリアン・エムバペ、アントワーヌ・グリーズマンらが先発しながらも得点を奪えず。11月に開幕するカタール・ワールドカップのグループDではデンマークと再び対戦することを踏まえ、国内では不安の声が上がっているという。

 試合後、現地局『RMC Sports』のインタビューに応じたフランスのディディエ・デシャン監督は、「デンマークは素晴らしい戦いをした。我々は多くのチャンスを得たが、今日の代表チームは若く、国際経験も少ない。悲観することはないと思っている」と述べた。

「私たちの戦い方は、デンマークに比べて効率が悪かったと言えるだろう。怪我人が多いこともチームにとっては悪いニュースだが、2か月後にはもっと高いレベルが待ち受けている。そこでは言い訳はしない。我々にはクオリティの高い選手がいる。毎回、最大の力を発揮しなければならない。そのためには、ワールドカップまでの2か月ですべての力を回復させなければならないんだ」
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 さらに、現地メディア『Telefoot』にコメントを求められたデシャン監督は、パリ・サンジェルマンに所属するキリアン・エムバペの扱いに関して、同クラブのクリストフ・ガルティエ監督に対し、異例ともとれる願いを口にした。

 エムバペは今シーズン、パリSGで9試合に出場し10ゴールを挙げており、リーグ戦欠場は1試合のみ。さらにネーションズリーグの2試合にも出場し、ほぼ“休みなし”の状態が続いている。デシャン監督は、その負荷がW杯に影響すると懸念しているようだ。

「彼が、まだキリアンをプレーさせ続けたいと思っているのは分かっている。だが、少し息抜きができたり、休息を与えて良い時間を過ごさせたりすることは、彼の期待を裏切るものではない。全く逆なんだ」

 果たして、23歳のエースに休息は与えられるのか。フランス国内でもその起用法に注目が集まっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部