ユーヴェ復帰戦をまだ経験できていない

マンチェスター・ユナイテッドを契約満了で退団し、今季ユヴェントスに復帰したMFポール・ポグバ。負傷の影響で未だ公式戦に出場することはできていないが、予想より早く復帰できる可能性も出てきたようだ。
 
プレシーズンツアーを行っていた7月末のトレーニング中にひざを痛めてしまい、長期離脱となってしまったポグバ。当初は回避していた手術を今月初めに決行し、カタールW杯の出場も危ぶまれる状況となっていた。
 
しかし伊『Tuttosport』によれば、ポグバの術後のリハビリは順調に進んでいる模様。プールとジムを利用したここ3週間のリハビリの成果により、7週間という短期間での回復が期待されているという。
 
そして、ポグバはこの10日間でプールとジムでのトレーニングからフィールド上でのトレーニングへと徐々に移行していく見込みのようだ。上手く行けば、来月26日に予定されているチャンピオンズリーグのベンフィカ戦にもぎりぎり間に合う可能性があるという。
 
ユヴェントスは今季未だ2勝しかできていないなど不調に陥っており、CLでもアウェイのパリ・サンジェルマン戦とホーム・ベンフィカ戦の2試合をすでに落としている。今後のCLの試合はマッカビ・ハイファとのホーム&アウェイ2試合が予定されているが、ここで順当に2勝することができれば、26日のアウェイ・ベンフィカ戦が決勝トーナメント進出を懸けた天王山となることも予想される。
 
ポグバがトップコンディションでこのベンフィカ戦に出場するのはほぼ不可能なはずだが、彼のクオリティを考えれば途中から起用できるだけでも心強い。チームのムードを盛り上げるという意味では、ベンチ入りを果たすだけでも意味があるはずだ。
 
そして、この段階で復帰できればカタールW杯にも十分間に合う可能性がある。6月、9月に行われたUEFAネイションズリーグの試合でポグバを欠いていたフランス代表は、グループB降格こそ免れたものの、1勝2分3敗とらしくない結果でグループステージを終えている。
 
ポグバにとっては自らが身を置く2つのチームが不調という有様だが、これをただ見守ることしかできない今の状況は歯痒いに違いない。あくまでも焦りは禁物だが、できる限り早く戦線復帰を果たし、CLベンフィカ戦やカタールW杯といった重要な試合に向けて両チームの起爆剤となることが期待される。