デンマーク史上最高級の強さ
25日にネーションズリーグでフランス代表と対戦し、見事に2-0で撃破したデンマーク代表。EURO2020でもベスト4に入るなどチームとして完成しているのは確かで、ワールドカップ・カタール大会でも上を目指せるだろう。
中でも注目はMFクリスティアン・エリクセンだ。昨夏のEURO2020でエリクセンは心停止により倒れるアクシデントがあり、一時は生命の危機にあった。しかしエリクセンはリハビリを重ね、ピッチへと戻ってきてくれた。現在はマンチェスター・ユナイテッドでも主力を務めており、そのゲームメイク力は圧巻だ。
今回のフランス戦でもエリクセンは司令塔としてチームをコントロールしたが、デンマークMF陣の中でも一段レベルが違う印象がある。フランスのプレスをいとも簡単にかわし、左右両足でワイドにボールを散らしてくれる。それが攻撃的な左WBヨアキム・メーレやEURO2020でブレイクしたMFミッケル・ダムスゴーら元気の良いアタッカーの能力を引き出しており、エリクセンが入ることでデンマークの攻撃はクオリティが上がる。
このゲームをベンチで見ていたフランス代表DFラファエル・ヴァランはマンUのチームメイトだ。英『Daily Mail』によると、ヴァランはエリクセンについて「彼はすぐチームに溶け込んだし、多くのクオリティを備えている。再び彼をこのレベルで見ることが出来てとても嬉しいよ。彼は経験をもたらす」とクラブのチームメイトを絶賛していた。
ワールドカップでも目指すは同国最高成績となっているベスト8超えだ。今回のフランス戦が示すように、今のデンマークは世界トップレベルのチームとも戦える。デンマーク史上最高に近い世代と言っても大袈裟ではないはずで、本大会でも強豪を潰すかもしれない。