■9月27日/キリンチャレンジカップ2022 エクアドル0−0日本(エスプリ・アレーナ)

 引き分けに終わった、日本代表とエクアドル代表の一戦。日本は南野拓実や長友佑都、古橋亨梧や三笘薫、堂安律など、アメリカ戦から11人を入れ替えたスタメンでスタートしたが、前半から自分たちの持ち味を出せない展開に。

 それでもスコアレスで推移した試合終盤の後半38分、日本に最大のピンチが訪れる。右からのグラウンダーのボールをミカエル・エストラーダが受けようとしたところで谷口彰悟が寄せたプレーがPKの判定となったのだ。

 厳しいジャッジにも見えたが、ここ立ちはだかったのが、GKシュミット・ダニエルだ。ボールをセットしたエースのエネル・バレンシアの前で、まずはプレッシャーをかける。バレンシアを前にした状態で、手を広げ、リズミカルに左右にジャンプすることでキッカーを威圧。

 そしていざボールが蹴られると、完全にコースを読んで顔面の前で両手でボールを弾いたのだ。シュミットから見て右に弾いたボールは枠から外れ、見事に森保JAPANを救ってみせた。

■称賛の嵐

 シュミットのこのPKセーブに対して、ツイッター上では「えぐい」や「神」「今日のMVP」といった賛辞が並び、「試合終了後のガッツポーズが印象的でしたね」、「シュミット株上がった」など称賛の嵐となった。

  アメリカ戦で、日本の正守護神を務めていた権田修一が負傷。後半開始時点からシュミットがピッチに立っていた。そしてこの試合で先発起用。急な出場にもかかわらずアメリカ戦を無失点で抑えると、この試合でもビッグセーブで大きくアピールした。

”第2GK”が実力を示したことはドイツ遠征における森保JAPANの収穫であり、このまま正GKの座を射止めてくれそうだ。