ポルティモネンセ所属のGK中村航輔(27)は、今月はじめから出場機会が増加。一部からはFIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表メンバー入り待望論も沸き起こっている。その中、ポルティモネンセは今月27日に同選手との契約延長を公式発表した。
中村航輔は昨年1月に柏レイソルからポルティモネンセへ完全移籍したものの、昨季まではブラジル人GKサムエル(27)が正守護神を務めていたこともあり、公式戦わずか3試合の出場にとどまっていた。
また今季もプリメイラリーガ(ポルトガル1部)開幕から4試合は出番がなかったが、サムエルが先月末にポルトへ電撃移籍。今月4日のプリメイラリーガ第5節・ファマリカン戦で先発出場すると、無失点で凌いで勝利に貢献。16日の第7節・シャヴェス戦でも好セーブを連発し、チームに勝ち点3をもたらしていた。
ポルティモネンセの発表によると、クラブは中村航輔との契約期間を2025年に延長したとのこと。くわえて今回結んだ契約には4000万ユーロ(約56億円)の契約解除条項も設定されたという。
なお中村航輔は2019年12月開催のEAFF E-1サッカー選手権を最後に、日本代表での出番がない。またFIFAワールドカップ・カタール大会アジア2次予選では1試合でベンチ入りしたものの、最終予選では全試合でメンバー外となっていた。
ただ今月ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2試合では、ストラスブール所属GK川島永嗣(39)のメンバー入りに対して一部ファンから反対意見が噴出。ポルティモネンセでのレギュラー奪取に近づいている中村航輔の招集を求める声が上がっていた。