アイントラハト・フランクフルト所属の日本代表MF鎌田大地(26)は、今夏残留も依然としてトッテナム・ホットスパーをはじめプレミアリーグ複数クラブからの関心が伝えられている。その中、今週になってフランクフルトからの契約延長オファー提示が報じられているが、クラブ幹部が選手サイドとの交渉状況を明かした。

 鎌田大地は今年8月末にポルトガル1部ベンフィカへ移籍で個人合意と伝えられていたが、フランクフルトのオリバー・グラスナー監督との話し合いの末に残留。今季はここまでブンデスリーガ7試合の出場で4ゴール3アシストをマークするなど、攻撃陣の中心選手として活躍している。

 そんな鎌田大地とフランクフルトの契約期間は来年6月までであるが、英メディア『スカイスポーツ』は今月3日に「フランクフルトが2025年6月までの2年契約延長を打診。チーム内最高額となる年俸を提示した」と報じていた。

 その中、フランクフルトのマルクス・クレシェSD(スポーツディレクター)はドイツ誌『ビルト』のインタビューで「我々は鎌田大地に(契約延長の)オファーを提示した。彼に対しては、今後も一緒に仕事を続けたいと言っているし、将来的に重要な役割を担うと考えている。今は返事を待っているところだ」とコメント。同選手への契約延長打診報道が事実だと認めている。

 また鎌田大地が今季ここまで好調を維持していることについては「彼は今、試合を通じて自分のスキルをピッチに届けている」と絶賛。改めて同選手がフランクフルトの中盤に必要不可欠な存在であると強調している。

 サッカー選手のデータ専門サイト『capology』によると、フランクフルトの最高給取りはドイツ代表GKケビン・トラップ(32)であり、年俸500万ユーロ(約7億1000万円)とのこと。また『ビルト』は鎌田大地の現在の年俸額を200万ユーロ(約2億9000万円)と伝えていることから、契約延長合意の場合には約300万ユーロの年俸アップが見込まれる。

 なおクレシェSDは先月末、ドイツ誌『シュテルン』のインタビューで「我々にとって、ウィンターブレイクの間にトップレベルの選手を手放すことが目標ではない。重要な選手をここにとどめたいんだ」とコメント。鎌田大地ら主力選手の去就について、今季中に放出する計画がないことを明らかにしている。