VfBシュツットガルト所属のMF遠藤航(29)やDF伊藤洋輝(23)は、FIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表メンバー入りが濃厚とみられている。そんな中、VfBシュツットガルト内で両選手の序列に変化が生まれる可能性があるようだ。6日、ドイツ誌『キッカー』が報じている。
遠藤航は昨季につづき今季もキャプテンを務める中、ここまで公式戦全試合で先発出場。今月1日のブンデスリーガ第8節・ボルフスブルク戦で負傷退場していたが、9日の第9節・ウニオン・ベルリン戦でもメンバー入り濃厚と伝えられている。
またカタールW杯アジア最終予選でほぼ全試合に先発出場すると、先月ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2試合でも代表に招集。23日のアメリカ戦でフル出場したほか、27日のエクアドル戦では後半途中からピッチに立っていた。
一方の伊藤洋輝は昨年6月、ジュビロ磐田からVfBシュツットガルトへ移籍。海外挑戦1年目から3バックの一角でレギュラーをつかむと、今季もここまで公式戦全試合でフル出場している。また今年6月2日のキリンチャレンジカップ・パラグアイ戦で日本代表デビュー。森保一監督へのアピールに成功すると、キリンチャレンジカップ2試合でもプレーしていた。
ただ、VfBシュツットガルトは今季ブンデスリーガでいまだに勝利がなく、3分5敗で18クラブ中16位に低迷。『キッカー』の報道によると、クラブ幹部はペッレグリーノ・マタラッツォ監督の解任にむけて、後任候補の洗い出しを行っているという。
またマタラッツォ監督に与えられた猶予は2試合であるとのこと。今月15日のVfLボーフム戦までに今季リーグ戦初勝利をあげない場合には、監督交代に踏み切るものとみられる。
同監督はこれまで再三にわたり遠藤航への信頼を語っていたほか、昨年8月には当時セカンドチームに合流していた伊藤洋輝をトップチームへ引き上げていた。現時点ではホッフェンハイム元指揮官のセバスティアン・ヘーネス氏やフランクフルト元指揮官のアドルフ・ヒュッターが後任候補に浮上しているが、監督の進退問題次第では日本人2選手の今後に影響を与える可能性も考えられる。