シント=トロイデンVV(STVV)所属の日本代表GKシュミット・ダニエル(30)は以前、プレミアリーグ移籍への思いを明かしていた。そのシュミット・ダニエルの去就について、チームメイトの元日本代表FW岡崎慎司(36)が言及している。6日、ベルギー紙『Het Belang Van Limburg』が伝えた。

 シュミット・ダニエルは2019年7月、明治安田生命J1リーグのベガルタ仙台からSTVVへ完全移籍。海外挑戦1年目から正守護神に定着すると、昨年8月にSTVVと契約延長。今季もここまでリーグ戦全試合でフル出場するなど、岡崎慎司らとともに主力選手として活躍している。

 また今年1月以降はFIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選の全試合でベンチ入りしたほか、6月のキリンチャレンジカップ・キリンカップサッカー2022では2試合にフル出場。そして先月ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2022では清水エスパルス所属GK権田修一(33)の負傷もあり、アメリカ戦とエクアドル戦いずれも出場。カタールW杯代表メンバー入りが濃厚とみられている。

 同選手は昨季終了後、現地メディアのインタビューでステップアップ移籍やプレミアリーグでのプレーに対する強い思いを告白。ただ他クラブからオファーが届かなかったことも明かしていた。

 そんなシュミット・ダニエルについて岡崎慎司は「シュミット・ダニエルはよくやっていますし、ステップアップ移籍への希望を持つことができる状況です。所属クラブで良いパフォーマンスを続けることが、他クラブへのメッセージになります」

 「STVVで活躍して、カタールW杯で良いプレーを見せたら、(移籍の)チャンスはあるかもしれませんね」とコメント。カタールW杯でのパフォーマンスが大事であると見解を示している。

 つづけて「(イングランドでのプレーを望むことは)大きな一歩ですよ。イングランドのクラブは、移籍ウィンドウが開くたびに毎回かなりの資金を費やします。ブンデスリーガやラ・リーガ、リーグアンも良いところですし、彼ならばさらに多くのチャンスを得られるでしょう」とシュミット・ダニエルへメッセージを送っている。

 なおSTVVは昨年8月にシュミット・ダニエルと契約延長した際、契約期間については公表していない。権田修一のコンディション回復次第では正守護神としてカタールW杯の舞台に立つ可能性もあるだけに、シュミット・ダニエルに大きなチャンスが訪れている。