ヴェルナーのスピードは切り札になる
ワールドカップ初戦で日本代表が対戦するドイツ代表は、どのような前線の構成で臨んでくるのか。さすがにビッグクラブで活躍している選手が多く、強豪ならではの贅沢な悩みがある。
1つのヒントとなるのは、先月のネーションズリーグ・イングランド戦だ。3-3で引き分ける激闘となったが、独『Suddeutsche Zeitung』によればドイツ代表を指揮するハンジ・フリックはこのゲームで2ゴールを挙げたFWカイ・ハフェルツ、後半からピッチに入って違いを生んだFWティモ・ヴェルナーの連携に好感触を抱いたと語っている。
「後半から入ったヴェルナーはカイとよく一緒にプレイしていて、これもオプションになる。特にカイは上手く2ゴールを挙げた。2-0としたところは見事だった。ヴェルナーからカイへのパスも良かった。2人とも我々にとって重要な選手だと示してくれたね」
このゲームでは後半からヴェルナーが投入されており、バイエルン専門サイト『Bavarian Footballworks』は同じパターンが採用される可能性があると指摘。
同サイトは[4-2-3-1]の右にレロイ・サネ、左にムシアラ、トップ下にベテランのトーマス・ミュラーとバイエルントリオを並べ、最前線にハフェルツが入るカルテットの先発を予想している。
スピードのあるヴェルナーは流れを変える切り札的存在と考えられ、ヴェルナーが後半から投入された際は主に日本の右サイドバックが対応を迫られることになるだろう。後半からのペースアップも頭に入れておく必要がありそうだ。
ムシアラが急激に成長しているのも危険だ。左サイド、あるいはトップ下で先発起用される可能性が高く、テクニックとスピードの両方に上手く対応していかなければならない。
日本はドイツの強力攻撃陣を止められるのか。まずそこを凌がなければ、チャンスはやってこないだろう。