ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)所属の日本代表DF板倉滉(25)は先月、トレーニング中に負傷。FIFAワールドカップ・カタール大会出場は微妙とみられていたが、コンディション回復が当初の予定よりも早いようだ。7日、ドイツメディア『Ligainsider』が伝えている。
板倉滉は先月12日のトレーニング中に左膝の内側側副靭帯を断裂。手術せず保存治療で経過観察することが決まる中、カタールW杯中断期間前までの復帰は絶望的と伝えられていた。またボルシアMGのダニエル・ファルケ監督は先日、板倉滉がカタールW杯日本代表メンバー入りする可能性について「招集される可能性はあるが、それは怪我か完治した場合に限る」とコメント。コンディションが万全でない中でのカタールW杯参戦に対して難色を示している。
しかし同選手は、今週なかばからボルシアMGの練習場でランニングメニューに取り組み始めたとのこと。『Ligainsider』は復帰時期について「練習場に当初の予定よりも少し早く戻ってきた。カタールW杯前の復帰はまだ予定されていないが、最初のランニングセッションはすでに可能だったようだ」と見解を示している。
またファルケ監督は7日の記者会見で「板倉滉のリハビリ過程は予定通りだ」とコメント。ただ一方で「すでに話しているように、残念ながら彼は今後数週間はプレーできないだろう」と語るなど、早期復帰の可能性が低いこともあわせて明かしている。
板倉滉はボルシアMG移籍1年目ながらも、すでにセンターバックでレギュラーに定着。8月末のブンデスリーガ第4節・バイエルン戦では世界トップレベルのアタッカーを相手に再三にわたり決定機を阻止。昨季ブンデスリーガ王者から勝ち点1をもぎ取った立役者として、サポーターや現地メディアから称賛を浴びていた。
また同選手は昨年に東京五輪の舞台でプレーすると、今年1月以降はカタールW杯アジア最終予選でも3試合にフル出場。6月のキリンチャレンジカップ・キリンカップサッカー2022では全4試合でピッチに立っている。
なお日本サッカー協会は11月1日にカタールW杯代表メンバー26名を発表する。日本代表でも必要不可欠な戦力である板倉滉のスピード回復により一層期待が高まる。