セルティック所属FW前田大然(24)はFIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表メンバー入りが期待される中、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第3節・RBライプツィヒ戦など直近数試合で低調なパフォーマンスを露呈。現地メディアからアンジェ・ポステコグルー監督による同選手の起用法に厳しい意見が飛んでいる。
前田大然は昨年末に横浜F・マリノスからセルティックへ移籍。海外再挑戦1年目から出場機会を確保するとともに、セルティックのリーグ優勝に貢献していた。また今季もここまでリーグ戦で8試合中6試合に先発出場し、すでに4アシストをマーク。ただRBライプツィヒ戦では攻撃面でほとんど見せ場を作れず、75分で途中交代となっている。
するとセルティックの専門サイト『リード・セルティック』は「前田大然のエネルギーは無限であり、時にはそのスピードとハードワークで相手に多くの問題を引き起こす。だが、彼は現在それほど良いプレーをしていない」
「今季、前田大然は1ゴール4アシストをマークしているが、直近6試合の出場ではどちらの数字にも貢献できていない。RBライプツィヒ戦でも攻撃面での関わりは限られていた」と言及。
同選手が先発出場を続けている理由を「アンジェ・ポステコグルー監督にとって、お気に入りの選手だ。ポステコグルーには前田大然に対する盲点があるように思える。現在絶好調でないにもかかわらず、スタメンに彼を選び続けている」と説明すると「前田大然は今のところ先発出場するほど好調とは言えず、しばらくはベンチに下げるべきだ」
「長い目で見れば、彼にとってスタメンを外れるのは良いことだ。調子を取り戻すことに集中し、リーグ戦とUEFAチャンピオンズリーグの両方でセルティックが重要な勝利を収めることに貢献できるだろう」と主張している。
なお前田大然は先月、ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2試合で日本代表メンバー入り。ヴィッセル神戸所属FW大迫勇也(32)やVfLボーフム所属FW浅野拓磨(27)が不在の中、23日のアメリカ戦では持ち味のスプリント能力により相手守備陣にプレッシャーをかけるなど、存在感を発揮していた。
ポステコグルー監督の判断により同選手の出場機会が減るとなれば、カタールW杯の代表メンバー選考に影響を与える可能性が考えられる。