サッカー日本代表のDF中山雄太(25)はFIFAワールドカップ・カタール大会開幕まで2カ月を切る中、ハダースフィールド・タウンFCで出場機会減少の可能性が取りざたされていた。しかし今月9日のイングランド2部リーグ戦でフル出場。現地メディアから高評価を受けるなど、新監督へのアピールに成功している。

 中山雄太は今年7月にハダースフィールド・タウンへ加入すると、8月中旬以降はセンターバックや左サイドバックなどでコンスタントに先発出場。先月にはキリンチャレンジカップ2試合の日本代表に選出され、23日のアメリカ戦で1アシストをマーク。カタールW杯の日本代表メンバー入りへアピールしていた。

 しかし先月中旬にハダースフィールド・タウンの監督が変わると、今月1日のイングランド2部第12節・レディング戦ではハーフタイムに途中交代。今月4日の第13節・ルートン・タウン戦では突如ベンチ外となっていた。

 またマーク・フォザーリンガム新監督は中山雄太について「左サイドバックでもプレーできるし、3バックの一角でもプレーできる」とユーティリティ性を評価した一方で「守備陣でのオプションが多いので、彼はもっとハードワークしなければならない」とコメント。同選手のレギュラーポジションが保証していないことを明かしていた。

 それでも中山雄太は9日の第14節・ハル・シティ戦でフル出場。3バックの一角でプレーし勝利に貢献すると、イギリス・ヨークシャーの地元メディア『ヨークシャーポスト』から「7」(10段階評価で「10」が最高点)と及第点以上の評価を受けている。また『ヨークシャーポスト』は「中山雄太はイエローカードを貰ったが、うまく試合に入ることができた」と綴っている。

 なお日本サッカー協会は11月1日にカタールW杯の日本代表メンバー26名を公式発表する。中山雄太はメンバー入りが確実ではないとみられているだけに、ハダースフィールド・タウンでのさらなるアピールが求められている。