アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督が、日本代表DF冨安健洋を左サイドバック(SB)で起用した理由を明かした。9日、イギリスメディア『フットボール・ロンドン』が伝えている。

 プレミアリーグ第10節が9日に行われ、アーセナルはホームでリヴァプールと対戦。開始早々にガブリエウ・マルティネッリのゴールで先制すると、34分に追いつかれたものの、前半終了間際にブカヨ・サカが勝ち越しゴールを奪う。53分に再び追いつかれたが、76分にサカが決勝点となるPKを決め、アーセナルは3-2で勝利を収めた。

 この試合に左SBで先発出場を果たした冨安は対峙したエジプト代表FWモハメド・サラーを完封するなど、好パフォーマンスを披露し、フル出場で勝利に貢献した。試合後、アルテタ監督は本職のスコットランド代表DFキーラン・ティアニーをベンチに置きながら、冨安を左SBで起用した理由について次のように説明した。

「トミ(冨安)は日本代表チームでは左のセンターバックとしてプレーしている。試合を見れば左サイドバックとしてプレーできることもわかるだろう。なぜなら、彼が左利きか右利きの選手か私にはわからないからね」

「だから、我々には選択肢があり、可能な限り最善の方法でそれらを起用しなければならない。特に今後数週間で予定されている試合数を考えるとね。そして一人の選手が複数のポジションをこなせることは素晴らしいことだ」

 また、この試合でメンバー外となっていたウクライナ代表MFオレクサンドル・ジンチェンコについてアルテタ監督は「彼は別の筋肉をケガしたので、今後数日でそれがどのように変化するか見るしかない」と同選手が負傷していたことも明かした。