【プレミアリーグ】アーセナル3-2リヴァプール(日本時間10月10日/エミレーツ・スタジアム)

 昨季のプレミア得点王、モハメド・サラーが冨安健洋に“完敗”して途中交代──。リヴァプールの絶対的スコアラーはこの日、自身の持ち味をほとんど出すことができないまま呆然自失の無表情でピッチを後にし、ベンチでも“虚無”の表情を見せるなど存在感は終始薄め。そんなサラーが冨安と対峙したプレー、一連の様子に視聴者から「トミー被害者の会また増えた」といった同情の声が殺到した。

【映像】サラーの“超絶”ドリブルを封殺 冨安健洋の圧巻ディフェンス

 リヴァプールが誇る点取り屋・サラーの主戦場は右サイド。ホームで迎え打ったアーセナルはこの試合、日本代表・冨安健洋を今季初めて先発で投入し、 “サラー封じ”として左サイドバックで起用した。その結果、ほとんどの直接対決で冨安が封じ込め、サラーがチャンスらしいチャンスを生み出したのは、31分にカットインシュートを放った場面くらいだった。右サイドで仕掛けたサラーは、冨安の逆を突いて中へと切り込んで、ボックス内で左足フィニッシュ。しかしこのシュートにサラー本来の威力はなく、ゴール右へと外れた。

冨安健洋に“完敗”…昨季得点王が途中交代の憂き目 ベンチで見せた“虚無ってる”表情に「トミー被害者の会また増えた」同情の声も

 サラーはその後、69分に交代。2-2の同点の場面でピッチを去ることになったが、その姿に覇気はなく、茫然自失とした様子。ABEMAの解説・林陵平氏が「この時間帯で代えるところをあまり見ないですね。冨安がうまく対応していたところもあります」と、サラーにとっては不出来なゲームだった。実際にサラーは、過去3年間のリーグ戦において、先発した98試合中、途中交代は19回、今季も全8試合で先発し、途中交代は初めてだった。

 その後、中継映像でベンチに座るサラーが映し出されたが、心ここに在らずといった“虚無”の表情。視聴者も「サラーは悪くない、冨安健洋がすごいんだ」「トミー被害者の会また増えた!」など、サラーを憐れみつつ、逆に、冨安を賞賛するコメントが綴られた。

 試合はその後、リヴァプールはアーセナルに勝ち越され、2-3で敗戦。エース不発と同時に、2020年7月以来、15試合ぶりにアーセナルに敗れるという不運な一日となった。
(ABEMA/プレミアリーグ)