アーセナルのミケル・アルテタ監督が、日本代表DF冨安健洋の左サイドバック起用について言及した。イギリス『フットボール・ロンドン』が伝えた。

9日、プレミアリーグ第10節でアーセナルはホームにリバプールを迎えた。首位を守るためにはここまで調子が上がらないリバプールを倒す必要があるアーセナル。プレミアリーグでは2年間勝利していない相手だ。

この試合、アルテタ監督は左サイドバックに冨安を起用。本職のスコットランド代表DFキーラン・ティアニーをベンチに置きながらの大胆采配だったが、冨安は期待に応えた。

エジプト代表FWモハメド・サラーとの対峙となった冨安だったが、サラーにはほとんど仕事をさせず。左サイドに鍵を掛けた。また、ビルドアップ時には中に入ってのプレーや左右の足を使ってのプレス回避など、本職ではない左サイドでも高いパフォーマンスを示した。

試合前は、ベンチにティアニーが居ることから、懐疑的な目を向ける人も少なくなかったが、蓋を開ければ問題ないパフォーマンス。アルテタ監督は、日本代表の試合を観て、左サイドバックもできると確信を持ったと明かした。

「トミは日本代表では左センターバックとしてプレーしてきた。試合を見ると、彼は左サイドバックでもプレーが可能だと思った。左利きか右利きか分からないぐらいだ」

「だから、我々には選択肢があり、可能な限り、最善の方法でそれを利用しなければならない。特に、今後数週間で予定されている試合数を考えると、選手が複数のポジションを快適にこなせることは素晴らしいことだ」

冨安の能力を以前から高く評価していたアルテタ監督。イギリス『スカイ・スポーツ』ではスタメンに起用した理由を語り、欠場したウクライナ代表MFオレクサンドル・ジンチェンコのケガについても言及した。

「そのポジションでプレーする機会は何度かあったので、トミと一緒に戦うことに決めた」

「ジンチェンコは別の筋肉を負傷しており、今後数日でどうなっていくかを見守っていこうと思う」

右サイドバック、センターバックだけでなく、左サイドバックとしても選択肢に入る冨安。過密日程で多くの試合をこなさなければいけないチームにとって、大きな戦力になっていることは間違いなさそうだ。