シャルケの日本代表DF吉田麻也がレバークーゼン戦後に現在の苦しい状況をコメント。しかし、期待に応えられていないと厳しい言葉も並んでいる。ドイツ『WAZ』が伝えた。

ここまでのブンデスリーガで9試合を戦い1勝3分け5敗。18チーム中16位に位置し、降格圏に迫っている。

8日には第9節でレバークーゼンと対戦。勝ち点で下回る相手だったが、試合は4-0でレバークーゼンが圧勝。同じく苦しむ下位チーム相手の大敗にファンの怒りは最高潮に。「クラマーは出ていけ!」とフランク・クラマー監督の解任を求める声も上がっていた。

ドイツ『ビルト』はフランク・クラマー監督監督がミーティングを行ったことを報道。守備の中心でありリーダーの吉田に対しては「ブンデスリーガでは遅すぎる」とスピードの欠如を指摘していた。

そんな中、吉田はレバークーゼン戦後にコメント。守備陣の多くがケガをしていることが原因であると語った。

「十分ではなかったです。センターバックではたくさんのパートナーがこれまでいました」

「若い選手も多いです。簡単なことではありません。通常、守備の連係は十分な準備を積まなければいけません」

吉田の言う通り、シーズン序盤にコンビを組んでいたDFマルチン・カミンスキーが離脱中。次に、DFマリック・チャウとプレーしたが、突然のミラン移籍で退団。その後、DFセップ・ファン・デン・ベルフとプレーしたが、足首を負傷。現在は4人目となるDFレオ・グライムルとプレーしている。

コロコロと変わる相棒、そして若手ということもあり、連係がうまくいっていない理由にはなるが、吉田への期待値はもっと高かった。

同情する一面もある中で『WAZ』は吉田に厳しい言葉を並べ、期待に応えていないと糾弾。1つは、VVVフェンロ、サウサンプトン、サンプドリアでプレーし、日本代表でもキャプテンを務めていることもあり、真のディフェンスリーダーになることが期待されていたこと。さらに、昨シーズンのシャルケの2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)優勝と昇格の立役者である日本代表DF板倉滉(ボルシアMG)の存在を忘れさせることが求められたが、今の吉田はどちらもチームにもたらせていないことを挙げている。

また「もはやシャルケで誰もが認める存在ではない」ともし、ここまでのパフォーマンスが期待外れであるとした。

ただ、惨敗に終わったレバークーゼン戦後に吉田を批判する声は大きくなく、メディアに対してしっかりと対峙したことが称えられている。

吉田は、ちょっとしたキッカケで変わることができるとコメント。14日のホッフェンハイム戦で、やり返したいと意気込んだ。

「僕たちは小さな成功事例を手にする必要があります。試合中でも練習中でもです」

「これが唯一の方法です。サッカーでは小さな変化でも、大きな影響を与えることができます」

吉田はチームメイトの奮起を期待し「キャラクターを示す」ことを求めるとのこと。良い時期がなかったわけではないだけに「あのメンタリティを取り戻す必要がある」と、良い時を思い出してプレーすべきだとも語った。