ヨーロッパリーグ(EL)・グループD第4節が13日に行われ、ウニオン・ベルリン(ドイツ)とマルメ(スウェーデン)が対戦した。

 ブンデスリーガでは開幕から躍進を見せているウニオン・ベルリンだったが、初参戦のELではユニオン・サン・ジロワーズ(ベルギー)とブラガ(ポルトガル)に0-1で敗れ、開幕2連敗となっていた。迎えた第3節のマルメ戦では、敵地で前半に退場者を出す苦しい展開となったものの、シェラルド・ベッカーの決勝ゴールを守り切ってクラブ史上初となるELでの勝利を掴み取った。9日に行われたブンデスリーガ第9節のシュトゥットガルト戦でも1-0と勝利して首位の座を維持しており、良い状態で第4節に臨む。

 ウニオン・ベルリンは直近のシュトゥットガルト戦からスターティングメンバーを3名変更。原口元気は公式戦2試合連続で先発に名を連ね、ELでは開幕戦のユニオン・サン・ジロワーズ戦以来のスタメンとなった。

 試合は序盤から堅い展開となり、両者なかなかゴールを脅かすまで至らない。25分にはセットプレーからウニオン・ベルリンにチャンス。左コーナーキックのキッカーを務めたクリストファー・トリメルが、折り返しをダイレクトで狙う。ニアサイドを狙った一撃はGKに弾き出された。このまま時間は経過し、スコアレスでハーフタイムに突入する。

 後半最初のチャンスを得たのはウニオン・ベルリン。53分、原口のハイプレスで相手のミスを誘うと、パスミスを拾ったジョルダン・シエバチュからの落としを原口が左へ繋ぐ。最後はベッカーが右足で狙うも、シュートはGKの正面へと飛んでしまった。

 このままスコアレスで試合終了かと思われた87分、ウニオン・ベルリンにこの日最大のチャンスが訪れる。左サイドからボールを持ち運んだベッカーがクロスボールを送ると、ペナルティエリア内で待っていたケヴィン・ベーレンスが相手に倒され、ウニオン・ベルリンにPKが与えられる。このPKをロビン・クノッヘが落ち着いて沈め、土壇場で先制ゴールを記録した。

 試合はこのままタイムアップ。ウニオン・ベルリンがマルメ戦で連勝を記録し、決勝トーナメント進出に望みを繋いでいる。なお、原口は67分までプレーした。一方、マルメは最下位でのグループステージ敗退が決まった。

 次節は27日に行われ、ウニオン・ベルリンはホームにブラガを迎える。一方、マルメもホームに戻り、ユニオン・サン・ジロワーズとの一戦に臨む予定だ。

【スコア】
ウニオン・ベルリン 1-0 マルメ

【得点者】
1-0 89分 ロビン・クノッヘ(PK/ウニオン・ベルリン)