ヨーロッパリーグ(EL)・グループH第4節が13日に行われ、モナコ(フランス)が敵地でトラブゾンスポル(トルコ)と対戦した。
モナコは今季のELでここまで2勝1敗。9月8日に敵地で行われたツルヴェナ・ズヴェズダ(セルビア)戦は1-0で辛勝したものの、続く15日の第2節フェレンツヴァーロシュ(ハンガリー)戦ではホームで0-1と黒星を喫した。それでも、以降はリーグ・アンも含めてここまで公式戦4連勝。“エース”のウィサム・ベン・イェデルも得点を量産しており、1週間前の対戦では2ゴールを決めてモナコを勝利に導いた。
迎えた第4節、モナコは直近のリーグ・アン第10節モンペリエ戦(◯2-0)からスターティングメンバーを1名変更。右サイドの2列目にクレパン・ディアタが入ったのみ、最小限のメンバー変更となった。南野拓実はベンチからのスタートとなっている。
試合は序盤からモナコが攻勢を強める。14分にはサイドチェンジのボールを受けたブリール・エンボロが左から持ち運び、ペナルティエリア手前から右足を振り抜くも、シュートはGKに防がれる。続く右コーナーキックからモナコボールの流れが続くと、ベン・イェデルが左足で狙ったが、シュートはクロスバーを超えていった。
20分にはモナコにビッグチャンス。ベン・イェデルのポストプレーからアレクサンドル・ゴロヴィンがドリブルを仕掛ける。カットインから横へと繋ぐと、ダイレクトの落としにユスフ・フォファナが反応。右足から放たれた強烈なシュートは枠を捉えていたが、GKウールジャン・チャクルのファインセーブでゴールとはならなかった。
モナコは良い攻撃を続けていたものの、前半終了間際にアクシデント。バックパスを受けたアレクサンダー・ニューベルが左サイドに繋ごうとすると、このボールがマラング・サールに直撃してゴール方向へ。ボールはそのままゴールに吸い込まれ、まさかのミスからトラブゾンスポルが先手を取って前半は終了した。
後半に入るとトラブゾンスポルが追加点を挙げる。48分、ハーフタイム明けからピッチに立ったヴィクトル・ウーゴが左コーナーキックからヘディングシュートを叩き込む。この試合のファーストタッチがゴールとなり、トラブゾンスポルがリードを広げた。57分にはエニス・バルディが直接フリーキックを沈め、決定的な3点目を奪っている。
まず1点を返したいモナコは60分、南野をピッチに送り出す。直後の65分にはペナルティエリア手前で南野が前を向き、右足を振り抜くも、シュートは相手DFにブロックされた。
完全にリズムが狂ったモナコに対し、トラブゾンスポルがトドメを刺しにかかる。69分、左サイドへの浮き球スルーパスに反応したマフムード・トレゼゲが、ヴァンデルソンの処理が中途半端になったところを見逃さず、そのままボールを持ち運ぶ。冷静に右足でネットを揺らし、トラブゾンスポルが4ゴール目を記録した。
なんとか1点を返したいモナコだったが、なかなか決定的な場面は作り出せない。試合はこのままタイムアップを迎え、敗れたモナコは今季ELで2敗目となった。勝ち点「6」でトラブゾンスポルと並んだものの、直接対決の得失点差により、現在3位となっている。
次節は27日に行われる。モナコはアウェイ連戦となり、フェレンツヴァーロシュとの一戦に臨む予定だ。一方、トラブゾンスポルは敵地でツルヴェナ・ズヴェズダと対戦する。
【スコア】
トラブゾンスポル 4-0 モナコ
【得点者】
1-0 44分 マラング・サール(OG/トラブゾンスポル)
2-0 48分 ヴィクトル・ウーゴ(トラブゾンスポル)
3-0 57分 エニス・バルディ(トラブゾンスポル)
4-0 69分 マフムード・トレゼゲ(トラブゾンスポル)