セルティック所属の日本代表MF旗手怜央(24)は、FIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表落選が濃厚と伝えられている。しかしUEFAチャンピオンズリーグ(CL)での活躍もあり、クラブ史上最高額の移籍金で今季終了後に退団する可能性があるようだ。

 旗手怜央は昨年末に川崎フロンターレからセルティックへ完全移籍。海外挑戦1年目からレギュラーに定着すると、今季はここまでリーグ戦で10試合中5試合に先発出場。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージでは全4試合でスタメン出場しているほか、先月14日のCLグループステージ第2節・シャフタール・ドネツク戦では自らのシュートから先制点を奪っている。

 そんな旗手怜央の去就については先月、英紙『デイリーレコード』が移籍金2500万ポンド(約40億円)で売却可能と主張。現地ジャーナリストのピート・オルーク氏は、英メディア『Give Me Sport』のインタビューで「セルティックは少なくとも来年の夏まで、旗手怜央や他のトッププレイヤーを確保しようとするだろう。だが、来年1月から夏の間に彼へのオファーが来るかどうかは、見守るしかない」と来夏移籍の可能性があるとの見解を示していた。

 すると現地記者のアンソニー・ジョセフ氏は今月13日、『GIVE ME SPORT』のインタビューで「セルティックは今後、移籍市場でより高額の移籍金を得ることができるだろう。旗手怜央やリエル・アバダ、ジョタがセルティック史上最高額で売却されても、私は驚かない」とコメントを残している。

 セルティックは2019年夏、スコットランド代表DFキーラン・ティアニー(25)をアーセナルへ放出。この時の移籍金2500万ポンドが史上最高額となっている。

 『GIVE ME SPORT』はジョセフ氏のコメントを踏まえた上で「3選手の中で最も高額で取引される選手を選ぶとしたら、旗手怜央だ。彼はすでに熟練したミッドフィルダーのように見える。それにプロサッカー選手としてまだ2シーズンしかプレーしていないにもかかわらず、すでに日本代表でプレーしている」と言及。旗手怜央が2500万ポンド以上で売却される可能性に触れている。

 なお旗手怜央は、先月ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2試合で出番なし。英メディア『フットボール・スコットランド』はエクアドル戦後、「旗手怜央のワールドカップ出場への夢が消えた」とし、同選手のカタールW杯出場が絶望的だと報じていた。