【プレミアリーグ】ブレントフォード2-0ブライトン(日本時間10月15日/ブレントフォード・コミュニティ・スタジアム)
三笘薫、右サイドのクロスから追撃弾をアシスト──。ファンの誰もがそう思った次の瞬間、フィニッシュを相手GKが神業セーブでシャットアウト。今季初めて後半開始からピッチに立った三笘は“不慣れ”な右でも存在感を放つも、プレミア初となるアシストの“未遂”に視聴者からは「アシスト未遂事件」など苦悶の声が殺到した。
今季初めて後半開始からピッチに立った三笘薫は、いつもの左ではなく右サイドでの起用。ビハインド、後半開始、右サイド。このタイミングで送り込んだ監督のオーダーを汲み取った三笘は果敢な仕掛けから戦況の打開を試みた。迎えた67分のことだ。
三笘と“対”になる形で、右から左へ移っていたソリー・マーチから、中央のアルゼンチン代表・マクアリスターを経由して、ボックス右手前の三笘へとボールが渡る。右足トラップで絶妙なポイントにボールを止めると、一瞬、中を見て間髪入れずに2タッチ目に右足でファーへとクロス。左から中に進入してきたマーチがドンピシャで走り込んでいた。そして「三笘薫、右サイドのクロスから追撃弾をアシスト」と誰もが思った次の瞬間、マーチのヘディングをブレントフォードのスペイン代表GKラジャが左足でストップ。超至近距離のフィニッシュを防ぎ、ゴールライン外へと弾き出す、まさに“神セーブ”だった。
ABEMAの解説・松原良香氏は「三笘はよく見ていましたね。こういうところで決めるのをデ・ゼルビ監督がやりたいところ」と三笘のプレーに言及したものの、それ以上にGKのセーブに注目。「ラジャがチームを助けていますね。今日、何本止めているんだ、という。自分たちが流れの悪い時に耐えられる選手です」と絶賛していた。
三笘を擁するブライトンに立ちはだかった守護神の活躍に、視聴者も「これはキーパーを褒めるしかない」とうなだれ、「アシスト未遂事件」と頭を抱えるしかなかった。
その後、三笘は“定位置”左サイドに移されて再び躍動したものの、チームは追撃を図れないまま、アウェイで0-2の敗戦。新監督の下で再始動してから1分2敗と苦しんでいる。(ABEMA/プレミアリーグ)