ブンデスリーガ第10節が15日に行われ、フランクフルトとレヴァークーゼンが対戦した。

 フランクフルトは、日本代表MF鎌田大地がボランチの位置で先発出場。元日本代表MF長谷部誠は、ひざの内側側副靭帯部分損傷により、メンバー外となった。

 試合は、立ち上がりからホームのフランクフルトが攻勢に出る。鎌田が攻守にアグレッシブな姿勢を見せてチームを牽引すると、その鎌田が9分にボックス内でDFに倒されたかに見えたが、判定はノーファウル。その後も最前線に入ったランダル・コロ・ムアニに何度か決定機が訪れたが、相手GKの好守もあり、得点を奪うことはできなかった。

 しかし、前半終了間際に左サイドでパスを受けたイェスパー・リンドストロムがボックス内に侵入。足をかけられてPKを獲得した。その後、コロ・ムアニのシュートはGKにストップされたが、シュートの前にGKの足がゴールラインから離れていたとして、やり直し。すると、今度は鎌田がPKキッカーを務め、ゴール右にシュートを沈めてフランクフルトが先手を奪った。

 迎えた後半、今度はレヴァークーゼンが反撃に出る56分、右サイドで得たFK。ゴールに向かうインスウィングのボールをゴール前に送ると、これに飛び込んだエンケティアが頭で合わせて試合を振り出しに戻した。

 しかし、直後の58分、鎌田が左サイドのレンツに展開。レンツが左足でゴール前に鋭いクロスを送ると、逆サイドから走り込んできたコロムアニが頭で合わせて再びリードを奪った。

 バックパスを奪ったリンドストロムがそのままボックス右に侵入し、右足のループでGKの頭上を抜いてゴールネットを揺らした。さらに68分、鎌田のスルーパスに抜け出したコロ・ムアニがボックス内で倒されると、VARによってPKの判定に。これを再び鎌田が沈め、ブンデスでは初となる“ドッペルパック(2得点)”を達成した。

 また、コロ・ムアニが倒された際にインカピエが2枚目のイエローカードを提示され、レヴァークーゼンは数的不利な状況となる。こうなると一方的なフランクフルトペースとなり、86分にはマリオ・ゲッツェ、ラファエル・ボレとの連携から、最後はルーカス・アラリオが古巣相手にゴールを奪い、試合は決着。鎌田は87分までプレーし、マルセル・ヴェーニヒとの交代でピッチを後にした。

 フランクフルトはミッドウィークにDFBポカールの2次ラウンドでシュトゥットガルト・キッカーズと対戦し、来週末には敵地でボルシアMGとの一戦に臨む。一方のレヴァークーゼンは次節、ホームでヴォルフスブルクと対戦する。

【スコア】
フランクフルト 5-1 レヴァークーゼン

【得点者】
1−0 45+5分 鎌田大地(PK/フランクフルト)
1-1 56分 ピエロ・インカピエ(レヴァークーゼン)
2-1 58分 ランダル・コロ・ムアニ(フランクフルト)
3-1 65分 イェスパー・リンドストロム(フランクフルト)
4-1 72分 鎌田大地(PK/フランクフルト)
5-1 86分 ルーカス・アラリオ(フランクフルト)