ウニオン・ベルリン所属MF原口元気(31)はFIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表メンバー候補だが、今季はここまでブンデスリーガでの出場機会が限られている。そんな中、ウニオン・ベルリンのウルス・フィッシャー監督が同選手の現状を語った。17日、ドイツメディア『Ligainsider』が伝えている。

 原口元気は2020/21シーズン終了後にハノーファーを契約満了により退団し、ウニオン・ベルリンに加入。昨季はトップ下を主戦場とする中でブンデスリーガ34試合中23試合に先発出場していたが、相次ぐ新戦力獲得により今季はポジション争いが激化。ブンデスリーガでここまで10試合中3試合の先発出場にとどまっているほか、今月16日の第10節・ボルシア・ドルトムント戦でベンチ外。『Ligainsider』は「原口元気のベンチ外は予想外だ」と伝えていた。

 一方でウニオン・ベルリンは、ブンデスリーガで7勝2分1敗。2位バイエルン・ミュンヘンに4ポイント差をつけて首位を走るなど、開幕スタートダッシュに成功している。また今月19日にはDFBポカール(ドイツ国内カップ戦)2回戦でドイツ2部ハイデンハイムと対戦する。

 そんな中、フィッシャー監督は原口元気がドルトムント戦でベンチ外となったことについて「彼の出来が悪いというわけではなく、ただ休ませただけだ」と、カタールW杯直前までの過密日程において休養を与える目的でベンチから外したと強調。『Ligainsider』はハイデンハイム戦での同選手ベンチ入りを予想している。

 なお原口元気はカタールW杯アジア最終予選で10試合中2試合の先発出場にとどまるなど、ベンチ要員に降格。先月ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2試合でも、アメリカ戦で4分間プレー。エクアドル戦では出番がなかった。

 それでもドイツ・ベルリンの地元紙『BZ』は先月末に「原口元気はカタールに飛び、ワールドカップ・グループリーグ初戦のドイツ戦でサブメンバーとしてピッチに立つ可能性がある」と同選手のカタールW杯日本代表入りが確実と予想。スーパーサブとして必要不可欠な存在との見解を示していた。