日本代表のワールドカップ・カタール大会前最後となるゲームまで、1か月を切った。その対戦相手の一員のプレーに、世界が驚いている。
サムライ・ブルーのワールドカップ前最後のテストは、すでに終わっている。1勝1分に終わった9月のドイツ遠征を経て、11月1日にはカタールW杯に臨む26人の選手が発表される予定だ。
異例の11月開催となったことで出場各チームの大会直前の準備はかなりタイトなスケジュールになっており、集合から1週間ほどで初戦に臨まなければいけない。それでも何とか万全の準備をしようと、それぞれのチームが腐心している。
日本代表は11月17日に、カナダ代表と親善試合を行う。同国はさまざまなルーツを持つ選手がそろうチームであり、本大会でのドイツ代表やコスタリカ代表との対戦などに、必ずや活きるゲームとなるはずだ。そのカナダ代表の中心人物のひとりが、アルフォンソ・デイビス。現在はドイツの名門、バイエルン・ミュンヘンでプレーしている実力者だ。
デイビスはサイドアタッカーとして、カナダ代表の36年ぶりのワールドカップ出場に貢献したのだが、バイエルンでは左サイドバックとして起用されている。世界的名門クラブは、サイドバックとしてもその力を存分に引き出している。
■デイビスより速い選手は?
バイエルンはこのたび、最終ラインから果敢に攻撃参加するデイビスのプレー動画を、インスタグラムの公式アカウントで公開した。ペナルティーエリア左でボールを前にはたいたデイビスはピッチ中央に向けてダッシュして、マークする相手MFを混乱させて引き離す。リターンボールを受けると次なる刺客のスライディングタックルをジャンプでかわし、今度はアウトサイドへと開いていく。ペナルティーボックスににじり寄るとGKとDFの間に低く速いクロスを送り、ゴールを導いた。
バイエルンはこの動画に、「アルフォンソ・デイビスより速い選手の名前を挙げてください。お待ちしています…」との一言を添えた。この問いかけに返ってきたのは「アリエン・ロッベン」「ムバッペ」という、新旧のビッグネームの名。その他にも、「永遠に引き止めないといけない」「レジェンド」「速すぎて、彼の心臓がついていけない」と、称賛の声が続いた。日本代表にとって、厄介な相手になることは間違いなさそうだ。
UAEで行われる日本代表とカナダ代表の対戦は、日本時間11月17日、22時40分に試合開始の笛が吹かれる。