日本戦での実力は本物か
単なるキリンチャレンジカップの1試合と考えない方がいいのかもしれない。今年のワールドカップ・カタール大会でダークホース候補に名乗りを上げようとしているのがチュニジア代表だ。
チュニジアといえば、6月に行われたキリンチャレンジカップにて日本代表と対戦し、このとき日本は0-3で完敗を喫している。しかもチュニジアは一部の主力を欠いての戦いだったのだ。
仏『Foot365』によると、今のチームには27歳のチュニジア代表MFサイフ・エディン・ハウイも自信を持っている。フランスのクレルモンでプレイするハウイは日本戦には出場していなかったのだが、ハウイは前回のロシア大会を知るメンバーが多く残っている現在のチームの力を信じている。
「多くの選手にとってこれは2年連続のワールドカップとなる。チームの連携は深まり、これは重要な要素だ。今のチームは互いをよく理解している。4年にわたって僕たちは一緒に仕事をしてきたのだから。確信があるんだ。結束の固い集団だよ」
「僕たちは前回のアフリカ・ネイションズカップの時のように過小評価されることがよくある。でも、最終的には本命候補の1つだったナイジェリアを撃破した。ワールドカップでも他国ほど期待されてはいない。しかしその立ち位置が僕たちをより危険な存在にすると信じているのさ」
チュニジアは前回大会を知るFWワフビ・ハズリ、DFアリ・マールル、日本戦でもゴールを決めたMFフェルジャニ・サッシ、FWナイム・スリティ、エリス・スキリなどが今も主力を務めており、そこに若いFWハンニバル・メイブリやDFオマル・レキクといった選手が入ってきている。成熟度は4年前より上なのかもしれない。
グループステージではフランス、デンマーク、オーストラリアと同居しており、決して楽なグループではない。初戦はEURO2020でベスト4に入ったデンマークが相手だが、ここでサプライズを起こせるのか。