森保一監督率いる日本代表のFIFAワールドカップ・カタール大会メンバー26名は、11月1日に発表される。そのメンバー決定を前に、レガネス所属MF柴崎岳(30)やセルティック所属MF旗手怜央(24)のカタールW杯行きの可能性に注目が集まっている。

 柴崎岳は2018年のロシアW杯や2019年のAFCアジアカップでプレー。ただ今年1月以降はフォルトゥナ・デュッセルドルフ所属MF田中碧(23)やスポルティングCP所属MF守田英正(27)らの台頭によりベンチ要員となり、カタールW杯アジア最終予選での出場機会が減少していた。

 ただ先月に行われたキリンチャレンジカップ2022・アメリカ戦で出番がなかったものの、エクアドル戦ではキャプテンマークを巻いて先発出場。所属クラブのレガネスでは今季ここまで11試合中7試合で先発出場するなど、中盤の中心選手として活躍している。

 一方の旗手怜央はセルティックの主力選手として活躍。海外挑戦1年目からリーグ優勝に貢献すると、今季もここまで公式戦16試合中11試合でスタメン出場。UEFAチャンピオンズリーグの舞台で存在感を発揮しているほか、今月18日の国内リーグカップ戦で鮮やかなボールタッチからゴールを挙げている。

 ただ日本代表では、今年3月29日のカタールW杯アジア最終予選・ベトナム戦でデビューしたものの、6月のキリンチャレンジカップ・キリンカップサッカー2022で招集外。先月のキリンチャレンジカップ2022でも出場機会がなかった。

 そんな中、フランスメディア『Essonne info』は旗手怜央について「9月の親善試合で最も目立った欠場選手だった。今シーズンのスコティッシュプレミアシップとチャンピオンズリーグでの活躍が期待されていたにもかかわらず、出番がなかったのだ」と綴るなど、カタールW杯出場が極めて厳しいとの見方を示している。

 また柴崎岳についても「彼は森保一監督の下でインパクトを与えるのに苦労していた。この日本人はエクアドル戦でキャプテンマークを巻いた。ただ、日本代表は中盤ですでに十分な選手層を持っている。それだけに招集されるかどうか、不安な面も抱えている」と主張。

 その一方で「柴崎岳には原口元気と同様に経験がある。ウニオン・ベルリン所属の原口元気選手は今季ここまでブンデスリーガであまりプレーしていないが、森保一監督からは定期的に招集されている」とし、選出の可能性があるとの見解を述べた。

 なおアジアサッカー連盟(AFC)は先月、カタールW杯の特集記事で「旗手怜央はアメリカやエクアドルとの親善試合で出場機会が必要だ。完璧なパフォーマンスを披露すれば、柴崎岳のような選手をドーハ行きの飛行機から追い出す可能性がある」と、旗手怜央のカタールW杯出場枠を争うライバルとして柴崎岳の名前を挙げていた。