プリメイラ・リーガ第11節が30日に行われ、ボアヴィスタとヴィゼラが対戦した。ボアヴィスタに所属している渡井理己が、同試合で移籍後初ゴールを決めている。

 今夏の加入後、渡井はプリメイラ・リーガでは5試合に出場していたが、その全てが途中出場となっていた。10月16日に行われたタッサ・デ・ポルトガル3回戦のマシコ戦(●0-1)では公式戦初スタメンを果たしたものの、第10節のヴィトーリアSC戦(●2-3)ではメンバー入りしながらもベンチで試合終了のホイッスルを聞いていた。迎えた第11節、渡井は加入後のプリメイラ・リーガで初めて先発出場のチャンスを掴み取った。

 するとその渡井が早速魅せる。4分、自陣でボールを奪ったボアヴィスタはケンジ・ゴレが左からドリブルでボールを持ち運び、横へと繋ぐ。ペナルティエリア手前でパスを受けた渡井はワントラップから右足を振り抜くと、グラウンダーで狙い澄ました一撃がゴール左に吸い込まれた。

 渡井のゴールで先手を取ったボアヴィスタだったが、直後の6分に失点を許すと、28分にもゴールを奪われ、前半は1点ビハインドで終了。後半に入ると78分にユスファ・エンジエがPKで同点ゴールを沈める。直後の83分には再びPKのチャンスを得たが、エンジエの右下を狙ったシュートはGKに阻まれた。試合はこのまま2-2でタイムアップを迎えている。なお、渡井は89分までプレーした。

 現在23歳の渡井は静岡学園高校卒業後の2018年に徳島ヴォルティスへ加入した。2年目から主力に定着し、徳島では公式戦通算129試合に出場。7月には1年間の期限付き移籍でボアヴィスタに加入することが発表されていた。

 次節、ボアヴィスタは11月6日に敵地でリオ・アヴェと対戦する。一方、ヴィゼラは同5日にアロウカをホームに迎える予定だ。

【スコア】
ボアヴィスタ 2-2 ヴィゼラ

【得点者】
1-0 4分 渡井理己(ボアヴィスタ)
1-1 6分 マテウス・ペレイラ・デ・ソウザ(ヴィゼラ)
1-2 28分 ケヴィン・ゾヒ(ヴィゼラ)
2-2 78分 ユスファ・エンジエ(PK/ボアヴィスタ)

【ゴール動画】渡井理己が強烈なミドルシュート!ポルトガルで初得点