日本代表を率いる森保一監督が11月1日、FIFAワールドカップカタール2022に臨む日本代表メンバー26名を発表。GKは、権田修一(清水エスパルス)、川島永嗣(ストラスブール/フランス)、シュミット・ダニエル(シント・トロイデン/ベルギー)の3選手が選出された。
メンバー発表後、ブラジルW杯以来となる2大会ぶり2度目のメンバー入りを果たした権田が記者会見に出席し、発表を受けての心境や本大会に向けた決意などを口にした。
静岡駅の近くのデパートの1階で、ひとりでYouTubeを見ていたという権田は、所属する清水が残留争いの真っ只中にあることもあり、「正直、すごく難しい発表の状況でした」とコメント。「いま考えているのは、まずは今週末に行われるコンサドーレ札幌との試合」であることを強調しつつ、「僕自身選ばれて嬉しかったというのが一番大きなところ」と、率直な思いを吐露した。
また、その一方で、「予選の時に一緒に戦ってきた仲間、原口(元気)選手や大迫(勇也)選手、特に原口選手は予選を通して各試合を戦ってきて、彼が16〜17歳からの付き合いになる。試合に出る直前のところで、“ゴン頼むぞ”と、いつも元気が声をかけてくれて、それがルーティーンみたいになっていた」と、複雑な胸中を明かしつつ、「一緒に戦ってきた中で落選する選手もいて、静岡出身の旗手選手も落選してしまった。個人的には嬉しい反面、より責任感が出てきたというところ」と、決意を新たにした。
さらに、サッカーが日常に根付いている静岡の“サッカー王国”としてポテンシャルについても言及。静岡県出身の伊藤洋輝選手がメンバー入りを果たし、静岡県出身の選手が7大会連続で選ばれるという快挙を喜びつつ、この記録を継続させていくために何が必要となってくるかを、「もう一度考えていかないといけない」との見解も示した。
本大会に向けては、「まだ何も準備していない」と語り、目の前の札幌戦に向けた準備しかしていないことを強調。可能性が残っているプレーオフを含めた試合で「身を呈してゴールを守る」ことを約束した上で、「逆にカタールの地に行ったら、どんな状況であっても日本のゴールを守るために身を呈する覚悟でやりたい」との思いも口にした。
ドイツやスペイン、といった強豪国と同居したグループを戦うことに関しては、「あのグループを抜けられたら日本サッカーの盛り上がりがとんでもない事になると思う」と述べ、「この予選を突破した時のその先に見える景色を見てみたい」と続けた。
カタールW杯は11月20日に開幕。日本代表はドイツ代表(同23日)、コスタリカ代表(同27日)、スペイン代表(12月1日)とグループステージで対戦する。2大会連続の決勝トーナメント進出とともに、目標としているベスト8以上を目指す。なお、日本は11月17日にUAEのドバイでカナダ代表と強化試合を行い、本大会に向かう。
発表された26名のメンバーは以下の通り。