元日本代表FWが“半端ないストライカー”の落選に驚いた。
浦和レッズで活躍し“ドーハの悲劇”も経験した福田正博氏が11月1日、『サッカーダイジェストTV』のYouTube配信「【徹底討論】日本代表のW杯メンバーを語り尽くす!」に出演。同日発表されたカタール・ワールドカップの日本代表メンバーについて語った。
話題が大迫勇也と原口元気の“サプライズ落選”になると、福田氏は原口については「スタメンでここっていう感じはない。入るべき選手かなとは思うけど、入らなくても驚きはない」と想定内だったと振り返る。
一方、「一番のサプライズは大迫」と32歳FWの選外が意外だったと語る。理由として、コンディションが戻り、ポストプレーが得意な点をあげた。
自身のJリーグ解説のために大迫の状態を確認したという福田氏は、コンディション不良で2月以降代表から離れていた“半端ないストライカー”の現状について「コンディションを上げてきている。怪我も治ってきて」と分析。
ペナルティエリア内のフィニッシュワークは完調ではないとしつつ、「前線で圧倒的にポストプレーが利いている」「前線で起点になる仕事は、Jリーグの中では別格」と称賛。「コンディションが戻ってきているのであれば、入れるべきかなと思っていた」と主張する。
また、ポストプレーができるタイプのFWが上田綺世のみになった点を憂慮。相手からプレッシャーをかけられた際にロングボールの選択肢がないと「後ろから無理してつないでいくとなると、一方的にやられてしまうから。前は(ボールが)収まる選手がいるのはすごく重要だと思う」と指摘した。
さらに、鎌田大地を活かす意味でも大迫が必要だったという。ドイツで活躍する鎌田が、ドイツ戦で徹底マークされると想定。そのうえで「鎌田がドイツのゴールに向かってプレーする機会をどれだけ作れるかは、前の選手がどれだけ頑張れるかってことになる」と推測する。
鎌田がボールを受けても、FWがスピードで相手ディフェンスの裏を狙うタイプだと「自分で前を向かないといけない。それだけではなかなか前は向けない」とポストプレーの重要性を強調した。
自身が裏を狙うタイプのストライカーだったという福田氏は、「替えがきかない」と大迫の落選を残念がった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【動画】「替えがきかない」「前線で起点になる仕事は、Jリーグの中では別格」福田正博が大迫勇也の落選に驚き。鎌田大地への影響は?