サッカー日本代表の森保一監督は4日、視察先の欧州から帰国して成田空港で報道陣の取材に応じた。
先月27日のエクアドル代表戦が終わった後、森保監督はドイツ・デュッセルドルフからポルトガルとスペインに渡って日本人選手たちのパフォーマンスを直にチェックした。同30日にはポルトガルに赴き、スポルティングCPのMF守田英正とジル・ヴィセンテのMF藤本寛也、MF新井瑞希の日本人対決を視察。10月2日にはスペインでレガネス対アルバセテに出場したMF柴崎岳を観戦したという。
また、10月1日にはスペイン1部のセビージャ対アトレティコ・マドリーを生観戦し、カタールワールドカップのグループステージで対戦するスペイン代表選手たちのプレーもチェック。その試合にはアトレティコに所属するスペイン代表のMFコケやFWアルバロ・モラタ、MFマルコス・ジョレンテらも出場していた。
11月1日のカタールワールドカップ出場メンバー発表を前にした日本代表の活動は全て終了。アメリカ合衆国代表に勝利し、エクアドル代表と引き分けた2連戦を森保監督は「ワールドカップに向けての自信につながる活動だった」と振り返る。
これから本格的に26人のメンバー選考に入っていくが、指揮官の頭の中では「だいたい固まっている」という。すでに招集を決断した人数など具体的な数字には言及しなかったものの、「ロシアワールドカップも含めて、そこから4年間かけてチーム作りをしてきてのメンバー選考なので、改めてまたイチから考えてということではない。大枠としては決まっているところはあると思います」と語った。
ワールドカップ開幕1ヶ月前には、55人の予備登録メンバー提出期限を迎える。そこからさらに半分以下へと絞り込んで、11月1日に26人の日本代表選手が発表されることになる。
森保監督は今後の見通しについて「これまでの活動の中で毎回ラージグループを作りながら、最後にその時招集できるメンバーでチーム編成をしているので、そこが軸になっていくと思います」と述べた。
「これまでも怪我などのいろいろな事情があって(選手を)招集できないことは毎回の活動で起こってきている。チームの総合力で戦っていくことは、これまでも落ち着いて自信を持ってやってくれたと思うので、またワールドカップ本大会に向けて何が起こるかわからない……できれば何も起こらないでほしいですけど、その状況に合わせてベストな選択をしてワールドカップに臨みたいと思います」
日本サッカー史上初のワールドカップのベスト8を目指す戦いに向けた準備作業はいよいよラストスパートだ。
(取材・文:舩木渉)
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