ブンデスリーガ第13節が6日に行われ、ウニオン・ベルリンとレヴァークーゼンが対戦した。

 開幕からここまで好調をキープし、首位を走っているウニオン・ベルリン。今季のブンデスリーガではわずか2敗という好成績で、第11節ボーフム戦を1-2で落とした後、前節はボルシアMGとホームで対戦した。前半を許す苦しい展開となったものの、79分に同点ゴールを挙げると、後半アディショナルタイムの得点で劇的逆転勝利。首位の座を譲らなかった。ミッドウィーク開催のヨーロッパリーグ(EL)でもユニオン・サン・ジロワーズを1-0で下し、2位通過が確定。首位でFIFAワールドカップカタール2022の中断期間に入るためにも、負けられない一戦が続く。

 一方、レヴァークーゼンは開幕から調子が上がらず、10月5日にはシャビ・アロンソ新監督を招へいした。初陣のシャルケ戦は4-0と大勝したものの、以降は1分2敗と苦しい時期が続いている。チャンピオンズリーグ(CL)でもグループステージを3位で終え、ELへと回ることが決定。首位を走るウニオン・ベルリンを撃破し、重苦しいムードを一掃したい。

 ウニオン・ベルリンは前節のボルシアMG戦からスターティングメンバーを5名変更。原口元気はベンチからのスタートとなった。一方、レヴァークーゼンは0-2で敗れた前節のライプツィヒ戦から先発4名を入れ替え。ムサ・ディアビやケレム・デミルバイが先発に名を連ね、カラム・ハドソン・オドイはベンチからのスタートとなった。

 試合は序盤から手堅い展開に。基本的にはレヴァークーゼンがボールを保持し、ディアビはボックス手前からの強烈なシュートでゴールに迫ったが、先制とはならなかった。前半はスコアレスで終了している。

 後半に入ると試合が動く。47分、レヴァークーゼンが左コーナーキックを獲得すると、キッカーを務めたデミルバイは左足で正確なボールを供給する。ファーサイドにポジションを取っていたロベルト・アンドリッヒが左足で押し込み、レヴァークーゼンが先手を取った。

 続く56分にはレヴァークーゼンに追加点。ウニオン・ベルリンはコーナーキックが弾き返されたところから、最終ラインのGKレナート・グリルまでボールを下げるも、ファーストタッチが長くなったところをジェレミー・フリンポンに狙われる。ボールを拾ったディアビはそのまま持ち運び、DFに寄せられながらも無人のゴールに押し込んだ。続く58分には再びレヴァークーゼンがカウンターアタック。ミッチェル・バッカーが左サイドから持ち運んで中央に送ると、最後はディアビが右足で落ち着いてネットを揺らした。

 この日のレヴァークーゼンは止まらない。68分、自陣から細かくパスを繋いで左サイドを前進していくと、バッカーのスルーパスに反応したナディーム・アミリが左サイドを駆け上がる。ボックス内に侵入してからは切り返しフェイントで縦へと突破し、左足で速いクロスボールを供給。最後はアダム・フロジェクが軸裏でフィニッシュを決めた。76分には再び細かいパスを繋いで左サイドを破り、ニアゾーンに侵入していたバッカーがフロジェクのパスを受け、左足で流し込んでいる。

 試合はこのままタイムアップ。ウニオン・ベルリンはブンデスリーガで2試合ぶりの黒星に。前節終了時点で2位につけていたバイエルンが5日にヘルタ・ベルリンを3-2で下したため、ウニオン・ベルリンは首位から陥落することとなった。一方、レヴァークーゼンはこれがシャビ・アロンソ体制となってから2勝目。降格圏脱出に成功した。なお、原口に出番はなかった。

 次節は9日に行われ、ウニオン・ベルリンはホームにアウクスブルクを迎える。一方、レヴァークーゼンは敵地でケルンと対戦予定だ。

【スコア】
レヴァークーゼン 5-0 ウニオン・ベルリン

【得点者】
1-0 47分 ロベルト・アンドリッヒ(レヴァークーゼン)
2-0 56分 ムサ・ディアビ(レヴァークーゼン)
3-0 58分 ムサ・ディアビ(レヴァークーゼン)
4-0 68分 アダム・フロジェク(レヴァークーゼン)
5-0 76分 ミッチェル・バッカー(レヴァークーゼン)