カタール行きはあるのか

日本代表の中山雄太が負傷の影響でW杯の欠場が決まったように、日本以外の代表チームでもすでに欠場が決まってしまった選手がいる。日本とグループステージで対戦するドイツ代表のティモ・ヴェルナーはCLグループステージのシャフタール・ドネツク戦で足首を負傷してしまい、W杯に出場できないことが先日発表された。

ヴェルナーはドイツ代表の貴重な戦力であり、代表ではセンターフォワードで起用されている。カイ・ハフェルツもこのポジションでプレイする選手だが、ヴェルナーのようなスピードはなく、ドイツ代表の戦力ダウンは否めない。

そうなると誰がヴェルナーの代役としてカタール行きを掴むのか。可能性があるのはボルシア・ドルトムントのユスファ・ムココだ。

16歳の時にブンデスリーガでゴールを決めた神童で、17歳となった今ではストライカーとしてチームに貢献している。ドルトムントは今夏の移籍市場でアーリング・ハーランドを手放しており、その穴を埋めるためセバスティアン・ハラー、アントニー・モデストを獲得したが、ハラーは睾丸に腫瘍が見つかったことでチームから離れており、出場機会を得たムココがここまで6ゴール3アシストと素晴らしい活躍を披露している。

3-0で勝利した直近のボーフム戦ではこのムココがヒーローとなった。8分バイタルエリアから強烈なミドルシュートを叩き込むと、前半のアディショナルタイムには再びボックス外から正確なコントロールシュートを決めている。これでムココはリーグ戦6ゴール目を記録。ブンデスリーガの得点ランキングでは7点の鎌田大地に次ぐ6位につけている。

独『Kicker』はその節ごとに独自のベストイレブンを作成しており、ムココは選ばれた。今季3回目の選出であり、その11人の中でもベストだと同紙はムココを称賛している。

ムココは未だドイツのフル代表の経験はなく、一つ下のU-21で戦っている。だが今持つ勢いはフル代表級であり、ムココのような絶好調な選手は招集すべきだ。日本代表の脅威になるのは間違いなく、ドイツ代表のメンバー発表に期待したい。