中山に代わって町野が選ばれた

日本サッカー協会は8日、所属先のハダースフィールドで長期離脱となった中山雄太に代わり、湘南ベルマーレの町野修斗を追加招集することを発表した。今季J1でブレイクしたストライカーが世界の舞台で輝きを放てるだろうか。

1日にFIFAワールドカップに挑む26人を発表した日本代表。しかしその後、ハダースフィールドでのリーグ戦でDFの中山が負傷し、W杯までに復帰することが不可能となった。その中山に代わって招集されたのは、DFではなくFWの町野だった。

町野は履正社高校から2018年に横浜F・マリノスへ加入するもチャンスを与えられず。翌年ギラヴァンツ北九州へ期限付き移籍を果たす。J3で30試合8ゴールと結果を残してチームをJ2昇格に導くと、20年にはJ2でも32試合7得点を決め、昨季から湘南へとステップアップした。

湘南では昨季J1で31試合に出場して4ゴールに終わるものの、何度も決定機に絡んでおり決め切る部分が自身の課題だった。そして迎えた今季、30試合13ゴールとキャリアハイを更新。課題の決定力を磨いてトップのチアゴ・サンタナに迫る得点ランキング2位の活躍を見せ、7月にはE-1選手権で日本代表に初招集された。

前線から起点となって周囲を生かしながら、自身でも豊富なゴールバリエーションで結果を残すストライカーで、積極的なプレッシングでの献身性も高く、神出鬼没に顔を出すプレイスタイルだ。三重県伊賀市出身であることから“忍者”のゴールパフォーマンスを見せており、これも彼を象徴とさせる。W杯の舞台でも町野がゴールを決め、このパフォーマンスを見せたいところだろう。世界中に“忍者旋風”を起こせるか。