サークル・ブルッヘ所属FW上田綺世(24)は、ベルギー1部リーグで6ゴールと徐々に本領を発揮。調子を挙げている要因やFIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表にも選出された理由を語った。9日、ベルギー紙『Het Nieuwsblad』が同選手の言葉を伝えている。

 上田綺世は今年7月、明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズからサークル・ブルッヘへ完全移籍。当初は本職ではないトップ下での起用が続いたこともあり、結果を残せていなかった。しかし10月15日のジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)第12節・オイペン戦で今季3ゴール目をあげると、オイペン戦を含む直近の5試合で4得点。前線2トップの一角でレギュラーに定着している。

 同選手は、ここ1ヶ月間で結果を残している理由を聞かれると「サークル・ブルッヘへ移籍した当初は苦労しましたし、適応するのが大変でした。ベルギーのリーグ戦で求められるプレーの強度が非常に高く、そのプレーの強度に合わせてトレーニングもします。最初の数週間、数カ月は自分の動きにキレがありませんでしたが、今はうまくいっていますね」と回答。ベルギー1部リーグのスタイルに慣れたことを明かしている。

 一方、日本代表では今年3月以降コンスタントに招集されると、今年9月27日のキリンチャレンジカップ2022・エクアドル戦ではFW古橋亨梧(27)にかわって後半キックオフから出場。前線でのポストプレーなどでチャンスを演出するなど、防戦一方の試合展開に変化をもたらしていた。

 そんな上田綺世はカタールW杯日本代表メンバー入りについて「正直、なぜカタールW杯のメンバーに選ばれたのか疑問でした」と切り出すと「サークル・ブルッヘへ移籍してからより良いストライカーになったので、かなり自信を持っています。特に(フィジカル面の)強さは進化していますし、それが森保一監督から選ばれた理由かもしれません」と分析。

 「(フィジカル面の強さに関しては)この5カ月でしっかり学びましたし、カタールW杯でもハードワークしますよ」と、本大会にむけての意気込みも語った。

 日本代表の前線では、セルティック所属FW前田大然(24)やVfLボーフム所属FW浅野拓磨(27)が選ばれた一方、古橋亨梧やヴィッセル神戸所属FW大迫勇也(32)が落選している。またハダースフィールド・タウン所属DF中山雄太(25)の長期離脱にともない、湘南ベルマーレ所属FW町野修斗(23)が追加招集されている。