サークル・ブルッヘ所属FW上田綺世(24)は、FIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表に選出。今月9日にはベルギー国内カップ戦で途中出場から今季7ゴール目をマーク。チームの勝利に貢献したが、チームメイトから改善点を指摘された。10日、ベルギーの公共放送局『Sporza』が伝えている。
上田綺世は今年7月、明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズからサークル・ブルッヘへ完全移籍。当初は本職ではないトップ下での起用が続いたこともあり、結果を残せていなかった。しかし先月中旬以降は、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)5試合の出場で4ゴールと本領を発揮。前線2トップの一角でレギュラーに定着している。
さらに9日のカップ戦では後半キックオフからピッチに立つと、1分後に勝ち越しゴールを奪取。サークル・ブルッヘはKベールスホットVA相手に3-1と勝利し、ベスト16進出を決めている。
ただ一方で試合後にはMFハンネス・バン・デル・ブリュッヘン(29)はチーム全体のパフォーマンスに言及。『Sporza』のインタビューで「今までとは異なるシステムでポゼッションはうまくできたが、ボールを失う場面では改善すべき点があった。上田綺世やディノ・ホティッチがそうだけど、ボールロストに慣れている選手を毎週のように見ている」と語り、さらなる改善を促している。
サークル・ブルッヘは一時リーグ最下位に沈んでいたが、公式戦直近6試合で5勝1分。上田綺世がゴール量産体制に入るとともに、勝ち点を積み重ねて10位まで浮上している。
なお日本代表の前線では、セルティック所属FW前田大然(24)やVfLボーフム所属FW浅野拓磨(27)が選ばれた一方、古橋亨梧やヴィッセル神戸所属FW大迫勇也(32)が落選している。またハダースフィールド・タウン所属DF中山雄太(25)の長期離脱にともない、湘南ベルマーレ所属FW町野修斗(23)が追加招集されている。
上田綺世が本来のパフォーマンスを取り戻したことは、サークル・ブルッヘのみならず森保ジャパンにとっても追い風となるかもしれない。