ドイツ代表を率いるハンジ・フリック監督が、FIFAワールドカップカタール2022のメンバー選考について説明した。10日にドイツ誌『kicker』が伝えた。
グループステージで日本代表、スペイン代表、コスタリカ代表と対戦するドイツ代表は、10日にカタールW杯のメンバーを発表。MFマリオ・ゲッツェ(フランクフルト)が5年ぶりの代表復帰を果たし、開幕日に18歳となるFWユスファ・ムココ(ドルトムント)、29歳のFWニクラス・フュルクルク(ブレーメン)がA代表初選出となった。一方、FWマルコ・ロイス(ドルトムント)らが負傷欠場となり、DFマッツ・フンメルスもメンバーから外れた。
フリック監督はゲッツェについて、「マリオが素晴らしい選手であり、ここ数試合でも非常に高いレベルでプレーしていることは、誰もが知っていると思う。彼のフィットネスは最高の状態にあり、週に3回90分以上出場することが可能だ」と選出理由を説明。2014年のブラジルW杯決勝アルゼンチン戦で決勝ゴールを挙げた30歳の活躍に期待を寄せている。
今季ブンデスリーガで6ゴールを挙げているムココについては、「多くのものをチームにもたらしてくれる。彼の動きは俊敏で、とても生き生きとしている。彼のことが楽しみだよ」とコメント。フリック監督は、ブンデスリーガで10ゴールを挙げているフュルクルクにも言及し、「彼は絶好調だ。ボールの扱いに長け、両足で良いフィニッシュに持ち込める。頭でもね」と、同選手の多彩な得点パターンに注目している。
一方、フリック監督は落選組にも言及。足首のケガが癒えずにまたも大舞台を欠場することになったロイスについては、「彼の持つファイナルサードでの才能を考えると、彼がいなくなるのは我々にとって痛手だ。彼は再びW杯のメンバーに入ろうと、あらゆることを試みた。しかし、あのようなケガは復帰に時間がかかる」と語った。
フンメルスについては「彼も調子が良く、最高のコンディションにある。ドルトムントに多くのものを与えている。とてもとても価値のある選手だ」とその経験値を評価しつつ、「将来のことも考えて、若い選手にチャンスを与えることを決めた。そのポジションには、十分なクオリティと選手がいるからね」と、33歳の落選理由を説明している。フリック監督はDFアントニオ・リュディガー(レアル・マドリード/スペイン)ら実力者に加え、20歳のDFアーメル・ベラ・コチャプ(サウサンプトン/イングランド)もセンターバックのメンバーに選んでいる。