明治安田生命J1リーグ・ヴィッセル神戸所属の元U21日本代表DF小林友希(22)は、来年1月のセルティック移籍がほぼ確実と伝えられている。MF旗手怜央(24)やFIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表FW古橋亨梧(27)の今冬退団という見方がある中、元セルティック所属選手のピーター・グラント氏が古巣の補強戦略に対して疑問を投げかけた。10日、英スコットランドの地元ラジオ局『GO Radio』が同氏のコメントを伝えている。

 小林友希の去就については、英メディア『デイリーレコード』が先月31日に「移籍金でヴィッセル神戸と合意したことにより、小林友希のセルティック移籍に近づいている」と報道。一部では同選手とヴィッセル神戸の契約期間が来年1月までであり、移籍金が発生しないとも伝えられている。

 またセルティックのアンジェ・ポステコグルー監督は先月18日の記者会見で「1月の計画は順調に進んでいる。今年1月に関しては、早い時期に選手を獲得したことが我々にとって本当に有益だった。来年についても同じようなことをしなければならないと思っている」とコメント。日本代表FW前田大然をはじめ日本人3選手を獲得した昨年12月と同様、今冬の移籍ウィンドウにむけても早めに動いていることを明かしていた。

 そんな中、グラント氏は『GO Radio』のインタビューで「セルティックが思わぬ形で怪我人を抱えたり、この移籍ウィンドウで不測の事態により選手を放出することがない限り、どのポジションでも新戦力を獲得したら私は驚くよ」と、新戦力獲得の可能性があることに対して持論を展開。

 「セルティックはすでに完成されたチームであり、とても強力だと思う。選手が多すぎるのは良くないんだ。何人か退団するならば、動きがあるかもしれない。だが全員がチームに留まるならば、そのままで良いと思う。アンジェ(・ポステコグルー監督)は今季終了後の補強を見据えているだろうね」と語っている。

 その一方で古橋亨梧と旗手怜央の去就については、現地ジャーナリストのピート・オルーク氏が今月はじめに「古橋亨梧と旗手怜央は、なぜワールドカップへの出場を逃したのか考えているだろうね」

 「UEFAチャンピオンズリーグでプレーしたとはいえ、ヨーロッパ主要リーグへ移籍することで日本代表のレギュラーになる可能性が高まると考えているのかもしれない」と、来年1月で退団する可能性を主張していた。

 なお小林友希は2016年5月に15歳ながらも2種登録選手になると、2019年1月にトップチーム昇格。FC町田ゼルビアや横浜FCへの期限付き移籍をへて昨年にヴィッセル神戸へ復帰すると、今季はここまでJ1リーグほぼ全試合で先発出場。センターバックの一角でレギュラーに定着すると、5日のJ1リーグ最終節・横浜F・マリノス戦でもスタメン出場していた。