ここで勝ち点3を取れなければかなり厳しい

ワールドカップ・カタール大会に出場する日本代表がグループステージを突破するのは至難の業だ。初戦のドイツ、3戦目のスペインは優勝候補の一角であり、日本は外れくじを引いた。

その中でもわずかな可能性を信じ、決勝トーナメント進出、悲願の8強入りを達成する必要がある。

2戦目のコスタリカ戦は日本の決勝トーナメント進出を左右する重要な一戦だ。ここでの勝ち点3獲得は必須であり、白星を狙いたい。

英『The Athletic』ではW杯に出場するチームをそれぞれ分析しており、日本、ドイツ、コスタリカ、スペインのグループEを詳細に説明している。

FIFAランキングは31位とこの4チームでは最も低いコスタリカ代表。W杯予選はカナダ、メキシコ、アメリカに次ぐ4位となり、ニュージーランドとの大陸間プレイオフを1-0で制してこの舞台への切符を掴んだ。

予選の傾向からしてボールを保持することなく、守備に重きを置くチームということが分かる。前述したプレイオフではニュージーランドに67%のボール保持を許したが、カウンターでの少ないチャンスを生かし勝利している。同メディアでも「強固なディフェンス」「低いブロック」「カウンターアタック」と3つの要素を挙げており、堅守速攻型のチームであると分析できる。守備時は[4-4-2]が基本で、ハイプレスを仕掛けることもあるが、基本的には自陣に引きこもることが多いようだ。守護神はパリ・サンジェルマンのケイラー・ナバスだが、今季リーグ戦では1秒もプレイしておらず、試合感に問題があれば日本としては好都合だ。

同メディアが挙げる弱点は得点力のなさであり、ここは日本と同じだ。北中米カリブ海予選では13試合で14ゴールしか奪えなかった。

日本代表はW杯欠場が決まった中山雄太に代わって町野修斗を招集している。今季湘南ベルマーレで13ゴール挙げたストライカーで、J1リーグの得点ランキングではチアゴ・サンタナ(14ゴール)に次ぐ好成績である。

町野と他のセンターフォワードの違いは185cmのサイズであり、コスタリカ代表を押し込むのであれば町野目掛けてクロス攻撃を選択するのも悪くない。同じく高さで強さを見せる上田綺世との2トップでパワープレイをしてもいい。今大会は交代枠が5枠となっており、そういったプランも考えられる。

押し込む展開の中でどうゴールを奪うかは、アジア最終予選での課題だった。しかし組織的な崩しで得点は奪えず、最終的には三笘薫や伊東純也といった個に頼った戦い方で予選を制している。このコスタリカ戦はアジア最終予選のような戦いになると予想でき、森保一監督に何か策はあるのだろうか。