元ドイツ代表DFフィリップ・ラーム氏が13日、ドイツメディア『ツァイト』に寄稿するコラムにて、FIFAワールドカップカタール2022開催に対する自身の考えを述べた。
今月20日から12月18日にかけて、カタールで開催されるW杯。4年に1回行われるスポーツの祭典を間近に控え、世界各地ではムードが高まっている。
一方、カタールは外国人労働者の待遇や、女性およびLGBTQ(性的少数者)の権利といった人権問題を度々指摘されてきた。すでに人権侵害に対する抗議の声が各国関係者から挙がっており、デンマークのスポーツブランド『ヒュンメル』はデンマーク代表が着用するユニフォームをロゴなどが目立たない仕様にして、カタールでの労働問題に対して異議を唱えている。
ラーム氏は、いまだ人権問題がくすぶるカタールでのW杯開催について、『ツァイト』に寄稿するコラムで以下のように綴っている。
「カタールは人権を侵害している。また、同地ではサッカーが人気スポーツではなく、W杯開催地の栄誉を与えたのは間違いだったと思う。私は現地に行くことはないし、テレビで観戦することにする」
「同性愛が今も犯罪のようにみなされ、女性が男性と同等の権利を持てずにいる。報道の自由や表現の自由も制限されている。労働者の待遇も悲惨だ」
「一人のサッカーファンとして、この状況や雰囲気には興味を引かれないよ」